AppleInsiderスタッフ
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Network Worldが水曜日に公開した写真には、Apple が最終的に 2010 年にリリースすることになる最終製品に非常によく似た初期のプロトタイプ設計が写っている。丸みを帯びた角、下部のドックコネクタポート、ガラス製タッチスクリーンが大部分を占める前面パネル、Apple のロゴのみが付いたシンプルな背面など、iPad の特徴的な要素が数多く備わっている。
しかし、初期のコンセプトには、すべてのiOSデバイスに搭載されているホームボタンがなく、画面の外側の黒い枠も小さくなっています。また、このコンセプトデバイスは、2010年に発売された初代iPadよりも明らかに厚みがあります。
アップルの主任デザイナー、ジョナサン・アイブ氏は、2011年12月に行われた証言の中で、プロトタイプの画像について質問された。
アイブ氏は、プロトタイプを初めて見たのはいつだったか正確には覚えていないが、2002年から2004年の間だったと推測している。同氏は、当時はアップルが、後にiPadとなるタブレットのデザインを初めて検討していた時期だったと明かした。
アップルのデザイン責任者は、「035」と呼ばれるタブレットのモックアップデザインは、自身と同社の他のメンバーとの共同作業の結果として作成されたことを明らかにした。
「これは、設計プロセスの一環として、また調査の一環として私たちが作った模型のうちの1つだと認識しています」とアイブ氏は証言の中で述べた。
これらの画像は、2010年のAll Things Dカンファレンスでスティーブ・ジョブズ氏が語った話を裏付けるものだ。そのカンファレンスでジョブズ氏は、iPhoneが現実になるずっと前に、Appleは社内でタッチスクリーンタブレットを開発していたと明かした。
2010年のD8カンファレンスで、ジョブズはiPhoneの開発が実はAppleがタッチスクリーンタブレットの開発を検討していたことから始まったことを初めて明らかにしました。ジョブズの当初の構想は、ユーザーが指で入力できるガラス製のマルチタッチディスプレイでした。
「私は社内の人たちにこのことについて尋ねたところ、6ヶ月後に彼らはこの素晴らしいディスプレイを持って帰ってきたんです」とジョブズ氏は語った。「そして、それを優秀なUI担当者の一人に渡しました。彼はスクロール機能などを動かしてくれたので、『これはすごい、これでスマートフォンが作れる』と思いました。それでタブレットは脇に置いて、iPhoneの開発に取り掛かったんです」