アップル、控訴勝訴後、再び米国でギャラクシータブの差し止め命令を申請

アップル、控訴勝訴後、再び米国でギャラクシータブの差し止め命令を申請

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連邦裁判所で最近勝訴したことを受けて、アップルは金曜日、サムスンのギャラクシータブ10.1に対する差し止め命令の申し立てを行った。これにより、同タブレットは早ければ6月初めにも米国の店頭から撤去される可能性がある。

金曜日遅くに提出されたこの申し立ては、米連邦巡回控訴裁判所がアップルのiPad関連の意匠特許は有効である可能性が高いと判断した判決に基づいており、クパチーノを拠点とする同社がサムスンのタブレットに対する仮差し止め命令を求めることを当初禁じたカリフォルニア裁判所の以前の判決を覆したものであると、FOSS Patentsのフロリアン・ミューラー氏が報告している。

ミューラー氏は、少なくとも1人の巡回裁判所判事がそのような救済措置は正当だと感じており、カリフォルニア州の判決を単に無効にするだけでは不十分だと反対意見まで出したことから、アップルの2度目の差し止め請求は成功する可能性が高いと指摘している。

「キャスリーン・オマリー巡回裁判所判事は、Appleが被っている回復不能な損害に鑑み、CAFCはAppleに即時の差止命令による救済を与えるために判決を覆すべきだったと主張した」とミューラー氏は記している。「しかし、判事の大多数は『遅延が必ず生じると信じる理由はなく、また遅延が生じてもそれが正当化されない』と判断した。」

アップルは、スマートフォン特許に関する最初の差止命令と他の2つの差止命令を却下したルーシー・コー判事に対し、審理を行わずにこの件について判決を下すよう求めている。裁判所は既に10月にこの問題に関する審理を行っており、この要請は妥当とみられている。

コー判事は5月21日から22日に予定されている和解交渉中に仮差し止め命令の申し立てを認める可能性は低いため、アップルはサムスンに5月25日までの回答期限を与えた。

協議が失敗した場合、サムスンはギャラクシータブの差し止め命令に関する審問を求めるとみられ、コー判事はギャラクシーネクサススマートフォンに関する別の差し止め命令訴訟と同じ6月7日に審問を予定する可能性がある。

差し止め命令は韓国の電子機器大手にとって壊滅的な打撃ではないかもしれないが、アップルにとっては宣伝上の勝利を意味し、サムスンにはドイツでギャラクシータブ10.1Nを行ったときのようにタブレットの再設計を迫ることになるだろう。