AppleがYouTube iOSアプリの組み込みを削除したことで、モバイル広告売上が3倍に増加した。

AppleがYouTube iOSアプリの組み込みを削除したことで、モバイル広告売上が3倍に増加した。

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ユーチューブの営業担当副社長ルーカス・ワトソン氏は木曜日のインタビューで、モバイル広告の売り上げが過去6カ月間で3倍になったと明らかにし、以前iOSに組み込まれていたアップルの広告なしバージョンを削除したことが収益を押し上げる主要因になったことを示唆した。

ブルームバーグの報道によると、インターネット動画サービスのユーザー10億人のうち約4分の1がモバイル端末からコンテンツを消費しており、モバイル広告は過去半年間でYouTubeの収益に推定3億5000万ドル貢献したという。

ワトソン氏は言及していないものの、広告収入の急増の主因は、Appleが自社製YouTubeアプリをiOSから廃止するという決定にあるかもしれない。この動きを受けて、Googleは2012年9月にiOS 6がリリースされる数日前に、AppleのApp Storeで独立したYouTubeアプリをリリースした。AppleInsider当時報じたように、これによりGoogleは人気動画の前に広告を表示できるようになった。

「商業事業は爆発的に成長しました」とワトソン氏は述べた。「商業事業は当社の事業の大きな部分を占めており、今後もこの方向に向かっていることは分かっています」

同誌は、ウェッジ・パートナーズのアナリスト、マーティン・ピッコネン氏の推計を引用し、YouTubeはGoogleの総売上高の約10%を占めていると述べた。さらに、同アナリストはYouTubeの広告売上の20~25%をモバイル広告が占めると推定しており、この分野はGoogleの前四半期売上高140億ドルのうち、最大3億5000万ドルを占めたことになる。

Appleは5月、App Storeのダウンロード数500億回へのカウントダウンの一環として、これまでで最もダウンロードされたアプリを発表し、無料アプリではYouTubeが第4位にランクインした。