エリック・シュミット氏、Googleでの19年間の在職期間を終える

エリック・シュミット氏、Googleでの19年間の在職期間を終える

マルコム・オーウェンのプロフィール写真マルコム・オーウェン

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エリック・シュミット氏(右)とアップルの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏(2007年)

元グーグルCEOのエリック・シュミット氏はアルファベットの取締役会を去ってから20カ月後の2月、この検索大手の顧問を退任し、同社での勤務を終えた。

グーグルの経営陣に長年所属してきたシュミット氏は、19年間同社に在籍していましたが、在任期間の後半には徐々に立場を後退させていました。報道によると、シュミット氏は2月に技術顧問の職を退き、グーグルとの関係を完全に断ち切ったとのことです。

CNETが報じたように、Googleからの静かな退任は、後にアルファベットとなる検索会社における「大人の監督者」としてのシュミット氏の任期の最終章となる。2001年から2011年までGoogleの最高経営責任者(CEO)を務めた後、シュミット氏はアルファベットの取締役会会長に就任したが、2017年12月に取締役としての地位を維持しつつ「技術顧問」への転身を表明した。

2019年4月、シュミット氏はアルファベットの取締役会への再選を辞退し、同年6月に正式に取締役を退任したが、顧問としての立場は維持した。8ヶ月後、彼は最後の顧問職を退任した。

シュミット氏がグーグルを完全に去った理由は不明だ。グーグルもシュミット氏の代理人もこの件についてコメントを控えている。

シュミット氏とグーグルとのつながりが、国防イノベーション委員会(DICE)や人工知能(AI)国家安全保障委員会の議長といった米軍関連の取り組みを含む、彼の他の役職での活動に支障をきたしていた可能性がある。また、彼は最近、新型コロナウイルス感染症の流行中および流行後のニューヨーク州の技術インフラと政策の現状を分析する委員会の委員長に任命された。

これらの役職において、シュミット氏のGoogleとのつながりが彼の意思決定に影響を与えている可能性があると、批評家たちはすぐに指摘した。軍側からは、シュミット氏がGoogleの地位と財政を強化するのではないかとの懸念があり、また、公共部門での役割はGoogleのプライバシーに関する実績を懸念させるものでもある。

シュミット氏はグーグルを去ったものの、約53億ドル相当のグーグル株を保有しており、依然として同社との金銭的な繋がりは続いている。退社後、彼は象徴的な1ドルの給与を同社から受け取ることはなくなった。