AppleInsiderスタッフ
· 1分で読めます
アップルの代表者は月曜日、企業秘密を盗んだとして告発された元従業員2人の所在を継続的に監視するよう連邦裁判所に出廷し、2人には逃亡の恐れがあると主張した。
ロイター通信によると、アップルの従業員3人が、裁判前に被告らの追跡を執拗に続けようとする検察側を支援するため、北カリフォルニア地区連邦地方裁判所に出廷した。
マリッサ・ハリス米連邦検事補は、この事件では継続的な監視が不可欠だと主張し、中国生まれの被告のどちらかが母国に逃亡した場合、身柄引き渡しはほぼ不可能になると指摘した。報道によると、ハリス検事補は本日の公聴会で声明を読み上げ、この件に関するアップルの懸念を伝えた。
「Appleの知的財産は、当社のイノベーションと成長の核心です」とAppleは用意した声明で述べた。「被告らが引き続きこの訴訟に参加することは、事実関係の最終的な決定を確実にするために不可欠です。しかし、機会を与えたとしても、被告らがこれを最後までやり遂げないのではないかと深く懸念しています。」
2018年7月、アップルの自動運転車プロジェクトに携わっていた元ハードウェアエンジニアのシャオラン・チャン氏が、中国行きの飛行機に搭乗しようとしてサンノゼ国際空港で逮捕された。
様々な車両センサーから取り込まれたデータを分析するための回路基板の設計とテストを担当する「プロジェクト・タイタン」のコンピューティングチームのメンバーである張氏は、昨年、中国の電気自動車スタートアップ企業XMotorsに移籍する意向を経営陣に伝えた。社内デバイスとAppleのキャンパスで不審な動きが見られることに気づいたAppleは、張氏に詰め寄った。すると、張氏がAppleの研究室から回路基板2枚とLinuxサーバー1台を含む複数の機器を盗んだことが判明した。
本日の公聴会に出席した2人目の従業員、陳吉中(チェン・ジジョン)氏は、1月にアップルの秘密の作業場からマニュアル、図面、回路図、そして数百枚の写真などを盗んだことが発覚した。彼もまた、中国に拠点を置く自動運転スタートアップ企業への転籍の意向を表明していた。