ロジャー・フィンガス
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シャープの経営陣は台湾のフォックスコンと日本政府が支援するファンド、イノベーションネットワークコーポレーションの双方からの買収提案を検討し、現在は後者の方向に傾いていると木曜日の報道で報じられた。
複数の関係筋がブルームバーグに伝えたところによると、経営陣はイノベーション社が提示した買収提案額よりも低いにもかかわらず、同社に傾いているという。ブルームバーグは、株主は懸念を示していない模様で、提携銀行も同社を支持していると付け加えた。
情報筋はイノベーションへの支持理由を明らかにしていないが、イノベーションの関心は、雇用と日本の産業を守りたいという政府の意向を反映している可能性がある。エレクトロニクス産業は日本経済にとって重要であり、代替案としてフォックスコンやサムスンのような外国企業が日本をさらに脇に追いやる可能性もある。
イノベーションは、シャープのディスプレイ事業を、ソニー、東芝、日立から分社化された事業部から設立されたジャパンディスプレイに統合する可能性が高い。
シャープがどちらの道を選ぼうとも、新会社はアップルの主要顧客となる。ジャパンディスプレイは既存のサプライヤーであり、フォックスコンはシャープの主要な製造パートナーである。