ロジャー・フィンガス
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ホンダはアルファベットの自動運転車子会社であるウェイモと、同社の一部の車両にウェイモの技術を搭載する契約について交渉中であると報じられている。
ブルームバーグによると、両社は現在、協議は研究を目的としているという。協議が成功すれば、ホンダは米国4都市で試験運用中のウェイモの自動運転車両に改造車両を提供する可能性がある。
ウェイモは独自のテスト車両を保有しているものの、開発の次のステップにおいては既存の自動車メーカーとの連携を強化している。例えばフィアット・クライスラーは、改造されたパシフィカ・ミニバン100台を提供し、2017年初頭の運行開始を予定している。昨年、GMとフォードは、グーグルX傘下のウェイモの前身企業との契約締結を試みたものの、合意に至らなかったと報じられている。これはおそらく、データと技術の所有権をめぐる意見の相違が原因と思われる。
ホンダは今後も独自の自動運転技術の開発を続け、2020年かそれ以降の商用販売を目指しているという。
ウェイモは自社の目標を明確にしており、自社の技術は「ライドシェア事業、トラック輸送、物流、さらには個人所有車両や自動車メーカーとのライセンス供与」にも活用できると述べている。実際、ウェイモは早ければ2017年にもライドシェア事業を開始する可能性がある。
ホンダとの提携は、自動運転技術に取り組んでいることは知られているものの、自社製自動車の設計は少なくとも2017年後半までは保留されているとされるアップルへの圧力を強めることになるだろう。その時点では、アップルは自動運転か既存の自動車メーカーとの提携のどちらかを選択することになると予想されているが、ウェイモとの提携、そして自動車メーカー自身のプロジェクトによって、後者の選択肢はより困難になる可能性がある。