フォックスコンは、貿易戦争により中国はもはや「世界の工場」ではいられなくなったと述べている

フォックスコンは、貿易戦争により中国はもはや「世界の工場」ではいられなくなったと述べている

ウィリアム・ギャラガーのプロフィール写真ウィリアム・ギャラガー

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ティム・クック氏が中国のフォックスコンの組立ラインを視察

予想を上回る業績を発表したアップルのサプライヤー、フォックスコンも中国からの生産移転を増やす計画だと報じられている。

フォックスコンは第2四半期の利益が昨年より34%増加したと発表したばかりだが、現在では中国の製造業の優位性は終わったと考えていると言われている。

ブルームバーグによると、フォックスコンの親会社である鴻海精密工業の会長は、同社は中国からの製造拠点を移転する計画を進めていると述べた。劉氏は、これは米国向けの中国製品に対する関税の高騰を回避するためだと説明した。

「インド、東南アジア、南北アメリカ大陸のいずれであっても、それぞれの地域に製造業のエコシステムが存在するだろう」と劉氏は述べた。ロイター通信によると、劉氏は中国が依然として生産の重要な部分であり続けるものの、「世界の工場としての時代は終わった」と付け加えた。

報道によると、フォックスコンの製造における中国国外での生産比率は現在30%に達している。2019年6月時点では25%だった。

フォックスコンはApple最大の製造パートナーであり、今後発売される「iPhone 12」シリーズの生産を主に担当する。生産拠点を中国から移転するとは発表していないものの、同社は以前、iPhoneの生産を中国国外で完全に行うことができると主張していた。