アップルのパートナーであるフォックスコンは多角化を続け、台湾の4G周波数帯に入札している

アップルのパートナーであるフォックスコンは多角化を続け、台湾の4G周波数帯に入札している

ケビン・ボスティックのプロフィール写真ケビン・ボスティック

· 1分で読めます

iPhoneとペアリングされたFoxconnのスマートウォッチ。出典:Want China Times

フォックスコンはiPhoneやその他のアップル製品以外にも提供品目の多様化を進めており、現在4G高速モバイル周波数ライセンスの申請を提出している。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、フォックスコン(鴻海精密工業)の入札により、同社は他の6社と共に競争に参加することになる。台湾の国家通信委員会は、9月に4G周波数帯のオークションを実施する前に、8月に入札者リストを審査する予定だ。

フォックスコンにとって、今回の動きは、アップルへの依存度を軽減し、電子機器の受託製造以外にも事業を多様化していくという同社の継続的な取り組みにおける最新の動きとなる。フォックスコンはアップル製品の大部分を組み立てており、この提携は台湾企業にとって大きな利益をもたらし、昨年の利益は32億ドルに達した。

しかし、アップルのiPhoneが依存している高級スマートフォン分野は一般的に成熟しつつあると考えられており、高級デバイスが一定の水準に達すると、この分野の利益は停滞、あるいは減少する可能性もある。

こうした流れに対抗するため、フォックスコンは自社ブランドデバイスの開発と販売を開始した。最近では、iPhone対応のスマートウォッチが登場した。このデバイスは着用者の呼吸数や心拍数を測定し、通話やFacebookの投稿を確認できる。

スマートウォッチに加え、フォックスコンは独自のモバイルデバイスの製造にも着手しており、これは4G周波数帯の入札に繋がる可能性がある。iPhoneメーカーである同社は5月に、MozillaのFirefox OSを搭載した様々なデバイスの開発でMozillaと提携すると発表している。フォックスコンはこれらのデバイスの実現時期や形態については明言していないが、MozillaのHTML5ベースのOSを搭載したタブレットとスマートフォンの開発に取り組んでいるとみられている。