サブスクリプション型音楽サービス「Beats Music」の立役者がAppleのiTunes Radioも統括

サブスクリプション型音楽サービス「Beats Music」の立役者がAppleのiTunes Radioも統括

サム・オリバーのプロフィール写真サム・オリバー

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新たな報道によると、Beats MusicのCEOであるイアン・ロジャース氏がAppleのiTunes Radioサービスの指揮権を握る予定で、Appleの2つのストリーミング音楽サービスは1人の幹部の下に統合され、同社は業界リーダーであるSpotifyとPandoraへの新たな攻撃に向けて準備を進めることになる。

アップルがBeatsを正式に子会社化したのと同じ日に、そしてアップルが両社のシナジー効果を見込んでBeatsの従業員を解雇したとの報道から1週間も経たないうちに、今回の経営陣交代が発表された。ロジャーズ氏の新たな役割については、ウォール・ストリート・ジャーナルが最初に報じた。

ロジャーズ氏は、Appleによる30億ドルのBeats買収をめぐるメディアの騒ぎから目立たなかったものの、AppleのCEOティム・クック氏は金曜日の早い時間にツイートで彼を特に批判した。クック氏はそのツイートの中で、「ジミー、ドレー、ルーク、イアン、そしてBeatsチーム全員」を歓迎し、ロジャーズ氏と、買収発表以来同様に目立たないようにしているBeats ElectronicsのCEOルーク・ウッド氏も歓迎した。

ロジャースはビースティ・ボーイズのウェブサイト開発者として音楽業界で名を馳せ、最終的にヤフーに採用され、同社の音楽部門を率いることになった。2013年1月、ジミー・アイオヴィンはロジャースを新設のBeats Music部門の責任者に任命した。

ロジャース氏の新たな役職が確定したことで、Beatsの幹部で唯一窮地に立たされたのは、音楽サービスのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを兼任していたナイン・インチ・ネイルズのフロントマン、トレント・レズナー氏だけだ。レズナー氏がAppleでどのような役職に就くのか、あるいは就くとしてもどのような役職に就くのかは、依然として不明だ。