マイキー・キャンベル
· 1分で読めます
Facebookは、Appleが同社のエンタープライズ開発者証明書を取り消したことを受け、社内で被害の抑制に取り組んでいる。この措置により、数千人のFacebook従業員が使用していた社内アプリが事実上使用できなくなった。
Facebookのプロダクションエンジニアリングおよびセキュリティ担当バイスプレジデント、ペドロ・カナワティ氏から流出した内部メモによると、同社は水曜日に失効したエンタープライズ証明書の権限を回復するためにAppleと「緊密に協力」しているという。この情報は、AppleInsiderの情報筋が提供した状況概要と一致している。
Business Insiderが入手したこのメモは、Facebookが社内向けiOSアプリ、およびWorkplace Chat、Instagram、Messengerのプライベートバージョンへのアクセス復旧に懸命に取り組んでいることを従業員に周知させるためのものだ。現時点では、同社は従業員に対し、これらのアプリの一般公開版をダウンロードするよう促している。
それでも、アップルのロックダウンが実施されているため、フェイスブックの従業員は、公開されていないモバイルホームやライドなどのアプリを使用することができない。
Facebookの従業員はBusiness Insiderへの声明で、この状況に対する不満を表明し、同僚たちは「腹を立てている」「怒っている」と述べた。Appleのエンタープライズ開発者向けルールに違反した責任はFacebookにあるとする意見もあれば、Appleに責任があると主張する意見もある。
「アップルは技術的には仕事をしているし、当然の権利もある」とある従業員は語った。「これはおそらく、社内で起こりうる最悪の事態の一つだろう」
陰謀論に屈した人々もおり、ある従業員はアップルの決定を「フェイスブックを倒す」ための待望の動きだと総括した。アップルのCEO、ティム・クック氏は、顧客データの収集とマーケティングを基盤とするフェイスブックやグーグルといった企業を長年批判してきた。
この騒動は、 TechCrunchが火曜日に報じた記事から始まりました。その記事によると、FacebookはiOSデバイスの使用パターンを監視するため、ユーザーにVPNのインストールを依頼し、金銭を支払っていたことが明らかになりました。「Facebook Research」と呼ばれるこのプログラムは、Appleのエンタープライズ開発者証明書を利用して、3つのサードパーティ製ベータテストプラットフォームを介したサイドローディングと、ユーザーのデバイスへのルートアクセスを可能にしていました。
これに応じて、Apple は Facebook のエンタープライズ証明書を取り消しましたが、この決定は Facebook の iOS アプリ開発だけでなく、通常の運用インフラストラクチャにも深刻な支障をきたすことになります。