ウィリアム・ギャラガー
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フォックスコン創業者テリー・ゴウ
億万長者のフォックスコン創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏は台湾の総統選に出馬しており、いかなる政治的圧力もアップルやテスラなどへの販売に支障をきたすため「中国の脅迫には屈しない」と述べている。
郭氏は以前、2019年に台湾の総統選に出馬すると発表しており、その一環としてフォックスコンの経営から退くと述べていた。
ブルームバーグによると、李克強首相は大統領選への出馬の意向を改めて表明し、台北での選挙活動開始時に中国が圧力をかける可能性を否定した。
「中国の脅しには屈しない」と述べ、政府の指示には従わず、中国に「個人」資産を保有していると付け加えた。さらに、中国が政治的圧力をかければ、中国の製造業だけでなく、世界の主要な年金基金にも打撃を与えるだろうと述べた。
アップル、テスラ、アマゾン、エヌビディアといった企業のサプライチェーンが混乱すれば、「外国投資家は中国に投資しようと思わなくなるだろう」と同氏は述べた。さらに、中国経済は現在「ひどい」状況にあると付け加えた。
郭氏の発言後に発表された声明の中で、フォックスコンは郭氏は「今後は会社の日常的な経営には関与していない」と述べた。
台湾の総統選挙は2024年1月に予定されている。郭氏は現在、総統選に立候補している4人のうちの1人である。
郭氏は辞任前の2019年、アップルの生産拠点を中国から台湾に移管してほしいと述べていた。「私はアップルに台湾への移転を強く求めている」と郭氏は述べ、その理由として当時の米国による中国製品への関税を巡る状況を挙げた。