テスラ、オートパイロットの秘密を盗んだとされるエンジニアのiCloudデータを要求

テスラ、オートパイロットの秘密を盗んだとされるエンジニアのiCloudデータを要求

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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テスラは、中国の小鵬集団の米国研究部門であるXMotors.aiで働くために去る直前に何千ものオートパイロットのソースコードファイルを盗んだとされるエンジニアのiCloudデータへのアクセスを求めてアップルに召喚状を出した。

ブルームバーグが今週報じたところによると、元テスラのエンジニアである曹光志氏は、オートパイロットのソースコードのコピーを自身のiCloudアカウントにアップロードしたことを既に認めている。しかし曹氏は、データを利用しておらず、個人デバイスから削除しようとしたと述べ、不正行為はしていないと主張している。曹氏と弁護士は、テスラが調査を希望するデバイスのフォレンジックコピーの提供も申し出ている。

アップルは、法的基準を満たす限り、召喚状に応じる可能性が高い。2018年7月、検察はアップルの自動運転プログラム「プロジェクト・タイタン」のエンジニアを、Xpengへの入社前に企業秘密を盗んだ罪で起訴した。このエンジニアは無罪を主張しており、この事件は現在も係争中である。

オートパイロットは、モデル3やモデルSなどの自動車に搭載されている自動運転システムに対するテスラのブランド名である。同社のAIはまだ完全な独立性を達成していないが、すでに人間の助けをほとんど借りずに駐車、高速道路でのナビゲーション、車線変更などができる。

Appleの自動運転計画は依然として不透明だ。同社は路上試験を実施しており、最近では自動運転スタートアップのDrive.aiを買収したが、製品統合に関する詳細は依然として不明だ。完成車が公道に登場するのは2023年以降になる可能性もあるし、そもそも実現しない可能性もある。