マイキー・キャンベル
· 1分で読めます
ネット上で広まっている公開書簡は、業界の専門家やエドワード・スノーデンのような著名人を含む署名者らが、児童性的虐待コンテンツに対抗するために設計された新しい児童安全ツールの導入計画を中止するようアップルに求めている。
公開書簡というよりは起訴状のようなこの文書は、CSAM を検知するために設計された今後の機能について詳述した Apple の木曜の発表の概要を示している。
Apple のシステムは多方面からの取り組みとして、デバイス上での処理を使用して、iCloud フォトにアップロードされた CSAM 画像を検出して報告するほか、メッセージを通じて送信される機密画像から子供たちを保護します。
「児童搾取は深刻な問題であり、その対策はほぼ間違いなく善意に基づいているが、アップルの提案は、アップル製品の全ユーザーに対する基本的なプライバシー保護を損なう恐れのあるバックドアを導入するものである」と書簡には記されている。
実装されると、Appleのシステムはユーザーの写真をハッシュ化し、既知のCSAMのハッシュデータベースと照合します。この処理はアップロード前にデバイス上で実行され、iCloudに送信される画像にのみ適用されます。2つ目のツールは、デバイス上の機械学習を用いて、17歳未満の子供がメッセージアプリで性的に露骨な画像を閲覧するのを防ぎます。保護者は、13歳未満の子供がそのようなコンテンツを送受信する際に通知を受け取るかどうかを選択できます。
書簡によれば、Apple の技術はエンドツーエンドの暗号化を回避するため問題が生じるという。
「両方のチェックはユーザーのデバイス上で実行されるため、ユーザーのプライバシーを保護するエンドツーエンドの暗号化を回避できる可能性がある」と書簡は主張している。
一方、Appleは、新しい安全プロトコルはハードウェアとソフトウェアのプライバシー機能へのバックドアを作成するものではないと公式に述べている。
書簡には、ジョンズ・ホプキンス大学の暗号学教授で、Appleの措置の影響について最初に懸念を表明したマシュー・グリーン氏をはじめとする、様々な専門家からの論評と批判が掲載されている。グリーン氏とスノーデン氏は署名者に名を連ねており、現在GitHubを通じて署名した19の組織と640人の個人がリストアップされている。
書簡では、実装の停止に加え、Apple 社に対し「エンドツーエンドの暗号化とユーザーのプライバシー保護への取り組みを再確認する」声明を発表するよう求めている。