噂:アップルがイスラエルで元テキサス・インスツルメンツのチップエンジニアを採用

噂:アップルがイスラエルで元テキサス・インスツルメンツのチップエンジニアを採用

マイキー・キャンベルのプロフィール写真マイキー・キャンベル

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Appleの最新A6 SoCが新型iPhone 5に搭載される。| 出典: iFixit

アップルはイスラエルでの半導体製造事業の拡大を目指し、同国在住の元テキサス・インスツルメンツのエンジニア数名を雇用したと報じられている。新入社員らは同地域における同社の研究開発リソースを強化すると言われている。

イスラエルを拠点とするアップルの事業展開に詳しい人物がザ・ネクスト・ウェブに語ったところによると、同社はハイファとヘルツリーヤの両都市で働く「数十人」のエンジニアを雇用しているという。ヘルツリーヤは、2011年12月にアップルが買収したフラッシュメモリメーカーの本拠地である。

情報筋によると、AppleはTIのラアナナ拠点で250人の人員削減を行い、解雇された元従業員を雇用する予定だという。このラアナナ拠点も、世界全体で約1,700人の人員削減の一環である。TIイスラエルのウェブサイトによると、ラアナナ拠点はWi-Fi、Bluetooth、GPSなどの無線接続ソリューションとOMAP製品を担当していた。OMAP(Open Multimedia Applications Platform)は、テキサス州に拠点を置く同社が開発したシステムオンチップ(SoC)の一種で、現在AmazonのKindle Fire HDなどのポータブルデバイスに使用されている。

アップルは4月、ハイファのサイエンティフィック・インダストリーズ・センターにあるイスラエルR&Dセンターの人員補充のため、大規模な採用キャンペーンの準備を進めていると報じられた。このセンターには、Google、Intel、IBMといったハイテク企業が集積している。今回のTIイスラエルにおける採用はアップルにとって初めてのことではない。元副CEOのエタイ・ザイツマン氏が、イスラエルのテクノロジー業界のベテランであるアハロン・アハロン氏が率いるハイファのプロジェクトに携わっていると報じられている。

5月に、AppleInsiderは、イスラエルのハイファとヘルツリーヤ・ピトゥア地域に所在するSoCエンジニアの求人情報をAppleの求人掲示板で多数発見した。