マルコム・オーウェン
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Appleの四半期利益はウォール街の予想を下回る可能性があるが、iPhone 15と中国での好調な業績により、投資銀行のパイパー・サンドラーはApple株の目標価格を引き上げている。
アナリストたちは、8月3日の2023年第3四半期決算発表を前に、Appleの財務状況について意見を述べている。パイパー・サンドラーの見解では、その次の四半期の方がより興味深い。
AppleInsiderが入手した投資家向けメモの中で、パイパー・サンドラー社のハーシュ・クマール氏は同社の「Apple Earnings Preview」で主に中国での需要について論じており、同社がまもなく発表する6月四半期よりも9月四半期に大方の注目が集まっている。
6月決算に関するコメントを受けて、アナリストはAppleが「市場予想の1株当たり利益1.19ドルを0.02ドルから0.04ドルほどわずかに下回る」と予想している。総売上高も同様に市場予想の817億ドルを下回り、「わずかに下回る」見込みだ。
「全体的に、アップルは第4四半期に主要分野と市場で業績を達成できるとみている」と報告書は述べている。
中国市場について言えば、AppleのiPhoneは、潜在的な減速懸念にもかかわらず、「シェアを大きく伸ばしている」。パイパー・サンドラーは、「我々はこれに異議を唱える。中国の人々はAndroid端末よりもiPhoneを意図的に選んでいると考えている」と述べ、過去3四半期は「好調な勢い」を見せている。
「中国におけるiPhone販売の減速に関する懸念は、完全にではないにせよ、少なくとも相対的には誇張されていると我々は考えている。」
アナリストらは、Appleの売上高の約10%は中国で販売されるiPhoneによるものだと見積もっている。中国市場が1桁台半ばの減少率で落ち込み、Appleが「最悪のシナリオ」でそのペースを維持したと仮定した場合、その影響はAppleの今四半期のiPhone売上高のわずか0.5%にとどまるだろう。
一方、インドはアップルにとって急速に成長している市場となっており、第4四半期のiPhone販売の4%を占めると見込まれている。
「全体的に、アップルは中国の最終市場でかなり持ちこたえており、もし大幅な落ち込みがあったとしてもそれを相殺できる可能性があると感じている」とアナリストらはまとめている。
レポートの大部分は9月の業績について触れており、4-6月期はAppleの次期決算への布石となる。Piper Sandlerは、Appleが今四半期の業績予想を発表しないと予想し、中国とインドでの好調さを踏まえ、「Appleは9月の業績予想を市場予想と同程度か、わずかに上回る水準で発表するだろう」と予測している。
パイパー・サンドラーは、9月については、売上高903億ドル、EPS1.36と予想され、市場は「安心」するだろうと見ている。
パイパー・サンドラーはアップルの目標株価を220ドルと評価しており、これは同社が2022年1月に設定した200ドルから引き上げられた。