AppleのAシリーズチップの注文はTSMCの2014年の収益の最大10%を占めると予想されている

AppleのAシリーズチップの注文はTSMCの2014年の収益の最大10%を占めると予想されている

シェーン・コールのプロフィール写真シェーン・コール

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台湾の半導体メーカーTSMCが1月に20ナノメートルプロセス工場の生産を増強する準備を進める中、アナリストの中には同社がライバルであるサムスンのApple向けAシリーズプロセッサ供給契約を大きく奪う準備が整っていると考えている者もいる。

TSMCの12インチウエハー工場

台北タイムズの報道によると、TSMCの年次サプライチェーンフォーラムで講演したマーク・リューCEOは、20ナノメートルプロセスの導入を「TSMCがここ数年で実施した中で最も重要な増産措置」と呼んだリューCEOはさらに、この新プロセスによって売上高が2桁増加すると予測しており、この予測はAppleからの大型受注が控えていることも一因となっている可能性がある。

クレディ・スイスの業界アナリスト、ランディ・エイブラムス氏は、カリフォルニア州クパチーノに本社を置くTSMCが2014年の売上高の6.5%を占めると予測している。一方、同じくファブウォッチャーである大和キャピタル・マーケッツのエリック・チェン氏は、この数字を10%と見ている。TSMCは2013年第3四半期に55億3000万ドルの売上高を記録し、同社にとって過去最高を記録した。

TSMCは20ナノメートルの生産増強に加え、新たな16ナノメートル工場の展開を進めており、Liu氏によれば早ければ来年にも量産を開始する可能性があるという。

AppleとTSMCを結びつける噂が本格的に飛び交い始めたのは昨年10月、SamsungによるiPhoneの模倣をめぐる世界的な法廷闘争を背景に、Appleと現在の製造パートナーであるSamsungの間で緊張が高まったためだ。TSMCは当初A6X、次にA7、そして最近ではAppleのAシリーズプロセッサラインの次期型とみられるいわゆる「A8」と関連づけられていた。

ウォール・ストリート・ジャーナルは6月、アップルとTSMCの間で実際に契約が締結され、2014年から生産がサムスンから移行されると報じた。