中国のApple StoreがAlipayモバイル決済を導入へ

中国のApple StoreがAlipayモバイル決済を導入へ

マイキー・キャンベルのプロフィール写真マイキー・キャンベル

· 1分で読めます

中国杭州にあるアップルストア。

アップルは、売上と地元での感情を高めることを目的としたと思われる動きとして、中国国内の実店舗41店舗で、中国の人気サービス「アリペイ」による決済をまもなく受け入れる予定だ。これは、アップルの小売部門からサポートを受ける世界初のサードパーティシステムとなる。

ロイター通信によると、アリババの子会社アント・ファイナンシャルは水曜日に今後のサポートを発表し、この提携によりアリペイはアップルの小売店で受け入れられる初のサードパーティ製モバイル決済システムとなると述べた。

現在、中国を含む世界中のApple Storeでは、Apple Payによるモバイル決済が利用可能です。このファーストパーティサービスは、Appleの国内市場である米国では大きな成長を遂げており、欧州やアジアでもやや成長が見られますが、中国ではまだ普及していません。

Alipayのサポートは、ある意味でAppleの既存の決済システムの拡張と言えるでしょう。モバイル決済はiTunes StoreやApp Storeでの購入に有効な選択肢です。Appleは1年以上前から自社のデジタルストアでAlipayの導入を開始しています。

中国におけるApple Payの長く波乱に満ちた普及の道のりを見てきた人々にとって、Apple直営店でのAlipay導入は驚くべきことではないだろう。2014年まで遡る報道では、AppleがAlibabaと提携し、新興のApple Payサービスを広大な中国市場に展開する可能性があると示唆されていた。

アント・ファイナンシャルとの提携は、Appleにとって中国における規制当局の承認を容易にするだろうという見方もあった。実際、AppleのCEOティム・クック氏とアリババの会長ジャック・マー氏は両者とも提携に関心を示しており、アリババは後に、アリペイのバックエンドを介してApple Payを中国に導入するための協議を行っていることを認めた。

交渉は決裂したようで、最終的にApple Payは2016年にアリババ傘下の企業の協力なしに中国消費者に提供された。