AppleInsiderスタッフ
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FOSS Patentsのフロリアン・ミューラー氏によると、Apple が保証金を支払ったということは、差し止め命令が発効したことを意味し、Samsung は Galaxy Tab 10.1 の米国での販売を中止しなければならない、さもなければ同社は法廷侮辱罪で処罰される可能性があるという。
アップルが差し止め請求した260万ドルの保証金は、韓国の電子機器メーカーであるサムスンが仮差し止め命令に対して控訴し、勝訴した場合にサムスンを守るために必要となる。仮差し止め命令が不当に認められた場合、サムスンは損失を補償するためにこの保証金を受け取る可能性がある。
米連邦地方裁判所のルーシー・コー判事は火曜日、Appleに対しGalaxy Tab 10.1に対する差し止め命令を認めた。判決の中で、コー判事はサムスンには「侵害製品を市場に氾濫させることで不当に競争する権利はない」と述べた。
コー判事の判決を受け、サムスンは既に、今後の控訴まで仮差し止め命令の執行停止を求める申立てを提出している。ミューラー判事が指摘したように、サムスンの仮差し止め申立ては、サムスンが裁判所が「古く不完全な記録に基づいて仮差し止め命令を発令したことは誤りである」と考えているため、控訴が認められる可能性が高いと主張している。
この差し止め命令は、AppleとSamsungが7月下旬に予定している特許侵害訴訟の公判開始の1か月前に発せられた。Appleは、この公判に先立ち、Samsung側の専門家報告書の一部を訴訟から除外することにも成功した。
実際、ミューラー氏は、アップルがサムスンとの戦いで「非常に大きな差で」勝利したと述べた。アップルはサムスンの専門家報告書の多くの部分を除外し、サムスンの申し立ての大部分を却下したからだ。しかし、サムスン自身によるアップルの専門家報告書に対する申し立ては「はるかに成功しなかった」。
「アップルは今夏の裁判に、サムスンよりも根本的に強い立場で臨む」とミューラー氏は述べた。「その確信は、主に主張されている知的財産権の強さと、サムスンが主にFRAND宣言に基づく標準必須特許に依存しているという事実に基づいている。両当事者には優秀な弁護士がいるが、サムスンが戦略的に不利な立場にあるという事実は、どの弁護士も変えることはできない」