FacebookはAppleや他のデバイスメーカーとユーザーデータを共有していたと報道

FacebookはAppleや他のデバイスメーカーとユーザーデータを共有していたと報道

スティーブン・シルバーのプロフィール写真スティーブン・シルバー

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ソーシャルメディア大手フェイスブックは、同社がiOSとAndroidでアプリを提供する以前から、長年にわたりアップルやその他多くのデバイスメーカーとデータ共有のパートナーシップを結び、ユーザーの個人データへの第三者によるアクセスを許可していたことを認めた。

ニューヨーク・タイムズ紙が日曜日に報じたところによると、フェイスブックは数年にわたり、アップル、アマゾン、マイクロソフト、サムスン、ブラックベリー/リサーチ・イン・モーションなどの大手テクノロジー企業を含む「約60社」のデバイスメーカーとデータ共有契約を結んだという。

契約の一部は今も有効だが、22件は今春のケンブリッジ・アナリティカ騒動を受けて廃止された。

タイムズの報道によると、フェイスブックは以前、ケンブリッジ大学に提供していたデータ提供は2015年までに停止したと述べていたものの、電子機器メーカーは例外としていたという。しかし、フェイスブックは同紙に対し、「データの使用は厳しく制限している」とし、「情報の不正使用の事例は把握していない」と回答した。

この報道では、Appleが共有したデータの量や共有の程度は明確にされていない。Appleの広報担当者は、「ユーザーがFacebookアプリを開かずに写真を投稿できる機能などのために、Facebookデータへのプライベートアクセスを利用していた」と述べた。しかし、Appleは昨年9月にこのアクセスを遮断した。

報告書によると、Facebookのプライバシー共有ポリシーは、特定のメーカーに、関係状況、イベントカレンダーの予定、宗教、政治的立場など、個々のユーザーデータへのアクセスを許可していた。また、デバイスメーカーは、外部との個人情報共有を拒否した友人のデータにもアクセスできると報告書は述べている。

ケンブリッジ・アナリティカのスキャンダル後、アップルのティム・クックCEOはFacebookに対して特に厳しい姿勢を見せた。 3月にCNBCで放送された「 Revolution: Apple」のインタビューで、クックCEOは当時Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOが陥っていたような状況には「自分は陥っていなかっただろう」と述べた。また、同じインタビューでクックCEOは、Appleは消費者データを収益源とは考えていないとも述べた。