ニール・ヒューズ
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RBCキャピタル・マーケッツは金曜日、明らかに需要が弱まっていることを理由に、終了したばかりのアップルの3月四半期の業績予想を引き下げたが、同社はまた、iPhoneメーカーであるアップルが今年後半に勢いを取り戻す可能性があると見ている。
RBCのアナリスト、アミット・ダリヤナニ氏は、AAPL株の目標株価を600ドルから550ドルに引き下げ、3月期の売上高予想も下方修正した。同氏は、Appleが3ヶ月間でiPhoneを3,500万台、iPadを1,830万台販売すると予測している。
3月の同社の新たな予測である売上高412億ドル、1株当たり利益9.59ドルは、ウォール街の予想である売上高427億ドル、1株当たり利益10.08ドルを下回っている。
ダリヤナニ氏は、RBCのAppleの決算発表前の4-6月期予想も下方修正し、売上高は373億ドル、1株当たり利益は8.72ドルになると予想している。これらの数字も市場コンセンサスを下回っており、同アナリストはAppleが4-6月期に製品移行の影響を受けると見ている。
同氏は、iPhoneの販売台数が6月四半期に2,860万台に減少する一方で、iPadの販売台数は約1,900万台になると予想している。
しかし、ダリヤナニ氏は、いわゆる「6月の谷間」を乗り越え、2013年後半にはAppleが勢いを取り戻す可能性があると考えている。同氏は、iOS 7の期待されるデビューや、次世代の「iPhone 5S」、そしてより手頃な価格の新しいiPhoneモデルなど、いくつかのきっかけが近づいていると見ている。
同アナリストは先月、Appleが6月から7月にかけて「複数の新型スマートフォン」を発売するだろうと予測している。具体的には、プラスチックケースを採用した廉価版iPhoneの発売が、Appleが現在参入していないエントリーレベルのスマートフォン市場への参入策となる可能性があると予想している。
iPhone以外にも、今年後半にAppleにとって追い風となる可能性のあるものとしては、世界最大の無線通信事業者であるChina Mobileなどのパートナーへのキャリア拡大や、本格的なApple製テレビやスマート腕時計アクセサリなどの新製品の可能性などがある。
RBCの目標株価は、AAPL株が29%上昇して550ドルに達すると予想しているが、同社は「上振れ」と「下振れ」のシナリオも提示しており、株価は最大700ドル、最小350ドルまで変動する可能性がある。目標株価は下方修正されているものの、RBCはアップルの投資判断を「オーバーウェイト」に据え置いている。