フォード、ハンズフリー運転プロジェクトに元アップル幹部を起用

フォード、ハンズフリー運転プロジェクトに元アップル幹部を起用

ウィリアム・ギャラガーのプロフィール写真ウィリアム・ギャラガー

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元アップル幹部ピーター・スターン

以前Apple TV+とiCloudを監督していたピーター・スターン氏が、自動運転車の開発までは至らないものの、運転をよりハンズフリーで自動化することを目指しているフォード部門の新社長に就任する予定だ。

スターンはアップルに6年間在籍し、サービス担当バイスプレジデントを務め、エディ・キューの直属となった。キューの後任候補と目されていたスターンは、2023年1月に同社を退社した。東海岸でより多くの時間を過ごしたいと同僚に伝えていたようだ。

現在、彼はフォードの新しい統合サービス部門の責任者に任命されており、フォードによれば、この部門はフォード・ブルー、モデルe、フォード・プロの分野で「ソフトウェアを利用した価値ある顧客体験」に携わっているという。

「私は新しいサービス事業を創出することに情熱を注いでおり、これはまさにそれを実現する絶好の機会です」とスターンは声明で述べた。「自動車業界は、ガソリンエンジンから電気自動車へ、そして人間による運転から自動運転へと、前例のない変革期を迎えています。」

「同時に、差別化の基盤は車両単体から、ハードウェア、ソフトウェア、そしてサービスの統合へと移行しつつあります」と彼は続けた。「私は真に歴史的な出来事の真っ只中にいることになります。そして、120年以上にわたり自動車技術の民主化に取り組んできたフォードでそれを実現できることは、大変幸運です。」

「フォード家のこの事業への関与と、長期的に正しいことをする決意とを合わせると、ここがまさに私の居場所だ」と同氏は結論付けた。

スターン氏は、フォードのハンズフリー高速道路運転システム「BlueCruise」とその生産性・安全機能の構築を特に担当しています。また、「刺激的で新しい高価値サービスを構想し、提供していく」予定です。

一方、ライバルのGMが次期型車からAppleのシステムを段階的に廃止する中、フォードは2023年5月、自社の車載サービスでCarPlayを引き続きサポートすると発表した。