ロジャー・フィンガス
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フォックスコンによるシャープ買収提案は、現在、両者間の最終決定を待つのみであると、フォックスコンのCEO、テリー・ゴウ氏が金曜日に記者団に語り、イノベーション・ネットワーク社が事実上、買収提案から締め出されていることを示した。
ロイター通信は郭氏の発言として、フォックスコンは優先交渉権を与えられており、2月末までに合意を目指していると述べたと報じた。両社はほとんどの事項で合意に達しており、残るは主に法務および規制上の問題だと言われている。
「残りはプロセスです…このプロセスを完了することに問題はないと思います」と郭CEOは述べた。同CEOはシャープ幹部との会談後、記者団に対しこう語った。
シャープの高橋興三CEOは昨日、同社がフォックスコンに独占交渉権を与えたことを否定した。何が状況を変えたのかは不明だ。
フォックスコンの買収提案額は少なくとも50億ドル、場合によっては56億ドルとみられており、これはイノベーションの提示額の2倍以上となる。しかし、イノベーションは日本政府が支援するファンドであり、一時期はシャープがフォックスコンを優先すると考えられていた。もしシャープがフォックスコンを買収に進めていれば、規制当局による承認の可能性が高まり、日本の産業を守り、中国や韓国のサプライヤーとの競争力を維持したいと考える多くの関係者にとって魅力的なものになっていただろう。
シャープの買収が完了すれば、フォックスコンとアップルの関係はさらに強化され、iPhoneなどのアップル製品の組み立てだけでなく、ディスプレイの製造も可能になるだろう。しかし、イノベーションは、シャープのディスプレイ部門を、アップルのサプライヤーであるジャパンディスプレイに統合するはずだった。