HTC、HD7の「デスグリップ」問題でAppleを擁護

HTC、HD7の「デスグリップ」問題でAppleを擁護

ジョシュ・オンのプロフィール写真ジョシュ・オン

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台湾の端末メーカーHTCは木曜日、iPhone 4のアンテナ問題に関するAppleの姿勢を彷彿とさせる言葉を使い、Windows Phone 7 HD7スマートフォンを握ると信号が弱まるという批判から擁護する声明を発表した。

Computer Weekly の報道によると、HTC は、新しく発売された HD7 端末を握ると信号強度が弱まる様子を映した YouTube 動画に応じてこの声明を発表した。

「工業デザインの品質はHTCにとって極めて重要です。可能な限り最高の信号強度を確保するため、携帯電話の使用中に人の顔や手によって覆われる可能性が最も低い場所にアンテナを配置しています」と声明には記されている。

「しかし、携帯電話がユーザーの手のひらや指で完全に覆われると、信号強度が多少弱まるのは避けられません。当社はすべての携帯電話を徹底的にテストしており、通常の状況下では、ネットワークカバレッジが十分であれば、受信強度と性能は携帯電話の動作に十分すぎるほどであると確信しています」と声明は続けている。

Appleは今夏、iPhone 4を左下隅に持った際に電波が弱くなるという報道がメディアで取り上げられ、同様の論争の渦中にあった。「アンテナゲート」と呼ばれるこの論争は、コンシューマー・レポートがiPhone 4の推奨を取り消したことで頂点に達した。

7月に行われたこの問題に関する記者会見で、アップルのCEO、スティーブ・ジョブズ氏はこの問題を「業界全体にとっての課題」と呼び、「どの携帯電話にも弱点はあるもの」と述べた。ジョブズ氏はさらに、HTCを含む他社の携帯電話でも同様のアンテナ問題が発生していると指摘した。

その後、Appleは自社のウェブサイトに新しいセクションを追加し、iPhone 4で信号が失われる可能性があることを消費者に知らせた。iPhoneに加えて、他のメーカーのスマートフォンについても強調表示されたが、競合他社の携帯電話に関する言及は最終的に削除された。

HTCはすぐに反応し、ジョブズ氏から具体的に指摘されたことに異議を唱えた。「受信障害はスマートフォンでは決して一般的ではありません」と、HTCの最高財務責任者(CFO)である鄭慧夢氏は述べた。