サム・オリバー
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ウォールストリート・ジャーナル紙は、アップルがiPad向けコンテンツライセンス契約を土壇場で確保しようと奮闘しているという最新版の記事の中で、事情に詳しい関係者の話として、電子機器メーカーであるアップルが現在、テレビ局に対し、番組の価格を1.99ドルや2.99ドルから0.99ドルに引き下げるよう要請していると報じている。
同紙によると、アップル側の譲歩は、同社が最大手のネットワークパートナーをオールインクルーシブのサブスクリプションサービスに誘致するという野心的な試みに大多数の人が難色を示したことを受けてのものだ。このサブスクリプションサービスでは、iPadユーザーが一定額の月額料金で多くのお気に入りの番組のカタログに幅広くアクセスできることになるはずだった。
それでも、Appleは戦略を縮小したにもかかわらず、ネットワークの承認を得るのに苦戦している。ウォール・ストリート・ジャーナルの取材に応じた匿名の関係者によると、コンテンツプロバイダーはこの戦略にうんざりしており、最終的には事業に打撃を与え、「ケーブルテレビ会社や衛星放送会社から従来のテレビネットワークに支払われている数百億ドルの視聴料」を危険にさらすのではないかと懸念しているという。
これに対し、アップルはネットワーク各社に賭けるよう説得しようとしていると報じられている。同社は、値下げが成功すれば、ケーブル事業者との既存の契約と同等か、それ以上の利益をもたらす可能性のある、デジタル配信と消費のまったく新しい市場が開拓される可能性があると主張している。
「テレビ局がiTunesで販売するのではなく、ビデオをストリーミング配信するアプリケーションを通じてiPadで番組を視聴できるようにする可能性もある」と報告書は付け加えている。「しかし、ストリーミング配信は制作会社とテレビ局間のライセンス契約の絡み合いによって制限されることが多い」
Apple が直面するもう一つの潜在的な障害は、多くのコンテンツ パートナーがマルチメディア コンテンツの展示やオンライン広告の配信に使用している Adobe の Flash ストリーミング メディア テクノロジーを iPad が意図的にサポートしていないことである。
明るい面としては、Apple 社がタブレット端末向け電子書籍戦略で待望の前進を遂げたと報じられている。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、事情に詳しい複数の人物の話として、iPad が 4 月 3 日に出荷されるまでに、大手出版社のすべてが Amazon の Kindle や Barnes & Noble の NOOK プラットフォームに匹敵するカタログを提供する準備ができていると伝えている。