スラッシュレーン
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Appleと世界最大手のメモリメーカーの間で既に締結されている12億5000万ドルの契約は、iPodメーカーに2010年まで十分なNANDフラッシュメモリの供給を確保することを目的としていたが、Appleは現在、iPhoneに先駆けてさらに多くのチップを要求していると報じられている。
報道によると、Apple は 4 億~ 5 億個の 4G ビット NAND フラッシュ相当チップを要求しており、これは両社が以前合意していた量より約 10 ~ 15% 多いという。
2005年11月、AppleはSamsungのほか、Hynix、Intel、Micron、東芝とも長期供給契約を結び、2010年までNANDフラッシュメモリの十分な供給を確保することにした。契約の一環として、Appleは各メーカーに2億5000万ドル、合計12億5000万ドルを前払いした。
DigiTimesによると、サムスンは自社の生産能力がAppleの修正された注文に対応できるかどうか100%確信が持てないという。韓国に拠点を置くこの半導体企業は、iPodとiPhoneの販売が予想ほど好調でない場合、NANDフラッシュチップの供給過剰が発生する可能性についても同様に懸念している。
報道によると、AppleはHynixに対し、第3四半期のNANDフラッシュメモリの供給量を増やすよう要請したという。しかし、Hynixは現状、既存の需要を満たすのに苦労しているという。
Appleの要請は、同社最高執行責任者(COO)のティム・クック氏が同社初の携帯電話機の初期生産開始を承認する数週間前に報じられた。iPhoneは4GBと8GBの容量で販売され、それぞれ499ドルと599ドルで販売される。
アップルは、2008年までに世界の携帯電話市場約10億台の約1%を獲得したいとしているが、これは今後18カ月間で約1,000万台のiPhoneを販売することになる。
一方、ウォール街のアナリストの多くは、この積極的な販売目標にやや懐疑的であり、6月から年末までの販売台数を数十万台程度と控えめに予測している。そうなると、アップルは販売目標の大部分を達成するためにわずか12ヶ月しか残されていないことになる。
AppleとNANDフラッシュメモリのサプライヤーとの新たな協議は、iPhone販売に対するAppleの意欲が、今や自らに課した成功の基準さえも超えつつあることを示唆しているのかもしれない。