報道によると、アップルはアマゾンの幹部を企業デジタルセキュリティの責任者として採用した。

報道によると、アップルはアマゾンの幹部を企業デジタルセキュリティの責任者として採用した。

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報道によると、スタタコプロス氏は、アップルの極秘設計ラボで使用されているような企業用コンピュータのセキュリティ保護を担当することになるという。

昨年のサンバーナディーノのテロ攻撃に関連したiPhoneの暗号化をめぐる論争でアップル社が米検察と法廷で対決する予定の数日前、金曜日の報道によると、同社がアマゾンの情報セキュリティ担当副社長ジョージ・スタサコプロス氏を引き抜いたという。

ロイター通信フォーチュン経由)は内部情報筋の話として、スタサコプロス氏が約1週間前からアップルに勤務しており、同社のコーポレートセキュリティ部門の責任者を務めていると報じている。これは、同氏がアマゾン時代に退社した役職に類似している。アップルでは、​​スタサコプロス氏はCFOのルカ・マエストリ氏に直属し、製品やソフトウェアの設計・開発に使用される社内コンピュータ、および機密性の高い顧客データを保管するシステムのセキュリティ確保を担当していると、同紙は伝えている。

採用はまだ確認されていないものの、フォーチュン誌は主張を裏付ける状況証拠を提示している。アップルの交換台にスタサコプロス氏との面談を求めた記者が繋がれたが、担当者は「ジョージのオフィスです」と答えたとフォーチュン誌は伝えている。

スタサコプロス氏のLinkedInのページには、現在もアマゾンが勤務先として記載されており、同氏によると、同セキュリティ専門家はデジタル脅威から「アマゾンとその顧客を守る」ために働き、この電子商取引大手のITインフラを指揮していた。

2010年にアマゾンに入社する前、スタサコプロス氏はマイクロソフトでエンジニアとして勤務し、その後製品セキュリティ担当ゼネラルマネージャーとしてマイクロソフト・セキュリティ・レスポンス・センターとグローバル・セキュリティ戦略・外交を担当した。LinkedInのプロフィールによると、これら2つのハイレベルチームを率いるには、技術的なセキュリティ問題や政策について政府と協力する必要があったという。スタサコプロス氏がこれらのスキルを、消費者の暗号化権利をめぐる激しい法廷闘争に巻き込まれているアップルで活かすかどうかは不明だ。

Appleは、サンバーナーディーノのテロ容疑者サイード・リズワン・ファルークに関連するiPhoneのロック解除への協力を義務付ける連邦裁判所の命令に異議を唱えている。司法省はAppleに対し、捜査官がデバイスにアクセスし、重要性の高い情報を抽出することを目的として、ブルートフォース攻撃を受けやすいiOSの亜種を設計するよう要請した。同社は、政府の介入は権限の濫用であるだけでなく、将来の捜査に危険な前例となる可能性があるとして、これに抵抗している。Appleと政府の検察官は来週火曜日に法廷で審理を行う予定だ。