別の見方：スティーブ・ジョブズの9月9日の登場は予想されていない

ウォール街のアナリストの間では、アップルの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏が来週開催されるiPod中心のイベントに登場するかどうかで意見が分かれている。別の企業はジョブズ氏の出席は「嬉しいサプライズ」ではあるものの、予想はされていないとしている。

カウフマン・ブラザーズのアナリスト、ショウ・ウー氏は火曜日の朝、投資家向けメモを発表し、ジョブズ氏が新型iPodを直接発表することはないだろうと予測した。これは、その数時間前にパイパー・ジャフレーのジーン・マンスター氏が送ったメモとは異なる見解だ。マンスター氏は、ジョブズ氏による基調講演が9月9日の最大のニュースになるだろうと予想していた。しかしウー氏は、基調講演はアップルのワールドワイド・プロダクト・マーケティング担当シニアバイスプレジデント、フィル・シラー氏が行うと見ている。

「スティーブ・ジョブズ氏が出席するかどうかは不明だ」とウー氏は言う。「だが、ほとんどの人は彼の出席を嬉しいサプライズとして歓迎するだろう。」

しかし、ウー氏とマンスター氏は他のほとんどの点では意見が一致している。新型iPodは現時点では当然のことであり、カメラが搭載されると予想されている。また、ウー氏はソーシャルメディア機能を備えた新バージョンのiTunesが発表されると考えている。

同アナリストはまた、2010年初頭に登場が見込まれるアップルの次期タブレット端末の登場も予想していない。アップルが4インチから12インチサイズのタッチスクリーン端末を検討しているとの先月の報道を受けて、ウー氏はタブレットやサブノートパソコンの端末は来年まで発表されないだろうと述べた。

ウー氏は、iPodの刷新では、より低価格帯のデバイス向けにストレージ容量の拡大が図られると予測している。同氏はAAPL株の投資判断を「アウトパフォーム」に維持し、目標株価を184ドルとしている。

「アップルが新型iPodのストレージ容量と価格帯をどう設定するのか、興味深いところです」と彼は述べた。「つい最近、マイクロソフトは16GBのストレージを搭載した新型Zune HDを220ドルで発表しましたが、アップルの現行の8GB iPod touchは229ドルです。」