アップル、次期iPhone向けOLEDパネル供給で中国ディスプレイメーカーBOEと交渉中

アップル、次期iPhone向けOLEDパネル供給で中国ディスプレイメーカーBOEと交渉中

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世界中で供給不足が続く人気商品であるOLEDパネルの供給を強化するため、Appleは次世代iPhoneスクリーンのサプライヤーとして中国企業BOEを検討していると報じられている。

ブルームバーグは関係筋の話として、アップルは次世代iPhoneディスプレイでBOEと提携するかどうかはまだ決めていないものの、すでに中国メーカーのアクティブマトリックスOLEDスクリーンを評価していると報じている。

BOEが将来のiPhoneモデルのサプライヤーに選定されれば、日本と韓国以外でこの主要製品の受注を獲得する初のディスプレイメーカーとなる。Appleは現在、ジャパンディスプレイ、LG、サムスン、シャープから液晶パネルを調達している。

今週、サムスンがAppleに対し、次期iPhone向けに5インチOLEDパネル6,000万枚を供給する43億ドルの契約を締結したとの報道がありました。それ以前にも、サムスンは今年の「iPhone 8」に搭載される可能性のある5.5インチOLEDパネル1億枚を別途受注していたとされています。

BOEは生産量では世界有数のLCDメーカーとみなされているが、北京に拠点を置く同社は十分なOLED生産設備を欠いている。そのため、BOEは2018年以降に製造されるiPhoneの受注獲得を目指している。

BOEは、Appleや他の大手OEMからの受注急増に備え、中国四川省にある2つのAMOLED生産施設に約1,000億元(145億ドル)を投資する。成都に建設する465億元規模のフレキシブルOLED工場は、今夏に生産を開始し、月産最大4万8,000枚の生産能力まで増強される見込みだと報道されている。同社は岷陽に同額を投じ、約2年後に最初のパネル生産を開始する予定だ。

Appleが主力スマートフォン製品をLCD技術から移行させるという噂は以前からありましたが、OLEDの供給不足は深刻な問題です。しかしながら、LG、ジャパンディスプレイ、シャープ、サムスンがOLED製造設備に多額の投資を行っていることからもわかるように、業界の主要企業は生産能力を増強しています。

初のOLED搭載iPhoneは、「iPhone 7s」の上位モデルとして、今年限定生産で発売されると広く噂されています。ワイヤレス充電、隠しホームボタン、強化スチールフレームを採用した「ガラスサンドイッチ」デザインといった先進技術を搭載すると考えられている「iPhone 8」は、1,000ドルを超える価格になる可能性があります。