アンドリュー・オール
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Androidから乗り換える人は古いiPhoneを選ぶことが多い
Android ユーザーから iPhone に乗り換える人の間で興味深い傾向が現れており、購入者のほとんどが機能よりも価格を重視する傾向が見られます。
Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)による最近の分析によると、iPhone購入者の注目すべきセグメント(特定の四半期における購入者全体の約15%を占める)は、かつてAndroidを使用していたユーザーであることが明らかになりました。こうした乗り換えユーザーは、最新のiPhoneよりも旧モデルのiPhoneに惹かれる傾向があります。
2023年12月までの12ヶ月間のデータによると、これらの乗り換えユーザーのうち29%がiPhone SE、iPhone 12、またはiPhone 13モデルを選択したのに対し、既存のiPhoneユーザーのうち同じ機種にアップグレードした人は21%でした。AndroidユーザーのハイエンドiPhoneモデルの購入パターンも注目に値します。
Androidからの乗り換えユーザーは上位モデルへの関心が薄れたものの、依然として相当数のユーザーが上位モデルを購入しました。具体的には、2023年のiPhone 14、15 Pro、およびPro Maxモデルの分析では、Androidからの乗り換えユーザーの37%がこれらのプレミアムモデルを選択したのに対し、既存のiPhoneユーザーでは43%でした。
2023年のiPhone購入動向:iPhoneユーザーとAndroidユーザーの比較
このトレンドを牽引しているのは、主に2つの要因です。まず、Androidから乗り換えるユーザーの多くは、より安価なAndroidデバイスを使用しているため、同価格帯のiPhoneへの移行は経済的に楽な選択となっています。次に、iMessageやFaceTimeといったAppleの独占機能を備えた「ウォールドガーデン」への参入という魅力が、最新かつ最も高価なiPhoneを必要とせずに、価値を認識させている点です。
Android乗り換えユーザーの行動は、「最新かつ最高のテクノロジーが常に最も望ましい」という考え方を揺るがすものです。むしろ、スマートフォン導入における現実的なアプローチを浮き彫りにしています。つまり、最新モデルの所有よりも、価値と機能性を重視するのです。