Apple、FBIなどの警察に対し、iPhone、Mac、iCloudからのデータアクセスについて教育を実施

Apple、FBIなどの警察に対し、iPhone、Mac、iCloudからのデータアクセスについて教育を実施

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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Appleと米国法執行機関の間には対立があるように見えるが、同社は多くの捜索要請に協力しているだけでなく、実際にFBIやその他の警察部隊を訓練している。

フォーブスの情報筋によると、同社は警察に対し製品のセキュリティ解読に関する訓練は行っていないものの、iPhoneやMacなどのデバイス、そしてiCloudアカウントからデータを収集する他の方法については指導しているという。フォレンジック専門家は、捜査に影響を与える可能性のあるiOSとmacOSのアップデートについて警告を受けている。

Appleはこのトレーニングを無料で提供していると報じられており、Apple関連のデータ収集に関わる技術やプロセスを理解していない地方警察への対応に多くの時間を費やしている。ある警察署では、Appleからファイルを受け取った後、デジタルデータのままにしておくのではなく、1万5000ページものファイルを印刷したという。

「我々はApple社と、現地の現場という観点から、また製品やその技術面の理解という点でも素晴らしい関係を築いています。これはクアンティコにまで遡ります」と、FBIサンフランシスコ支部の特別捜査官ジョン・ベネット氏は語る。同支部は、シリコンバレーの企業とFBIの他の部署との最初の連絡窓口の一つである。Apple社のトレーニングの一部は、FBIシリコンバレー地域コンピュータフォレンジック研究所で行われている。

「サンフランシスコでの経験から、アップル社とのミーティングでは、彼らは素晴らしい企業であると同時に、被害者でもあることが分かりました。製品が被害を受け、従業員が危険にさらされているため、助けが必要な多くの問題で、地元から私たちに連絡をくれるのです」とベネット氏は付け加えた。

一方、フォーブスの別の情報筋によると、FBIはテキサス州サザーランドスプリングスの教会で26人を殺害したデビン・ケリー容疑者のiPhone SEの情報を入手しようと、少なくとも1社の第三者に依頼したという。FBIが契約を結んだかどうか、あるいはハッキングに成功したかどうかは不明だ。

Appleは、特にサンバーナーディーノ銃乱射事件の犯人であるサイード・リズワン・ファルークの事件において、バックドアの作成に抵抗したため、米国の政治家、法執行機関、諜報機関から非難を浴びてきた。これにはFBI長官クリストファー・レイ氏や、現FBI職員らも含まれる。