フォックスコン、シャープ買収成立に向け銀行に妥協を要請

フォックスコン、シャープ買収成立に向け銀行に妥協を要請

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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アップルの最大の製造パートナーであるフォックスコンは、シャープの買収計画を進める前に、2つの主要金融機関から妥協点を模索していると火曜日の報道で報じられた。

日経新聞によると、フォックスコンは、万が一何らかの債務が発生した場合に備えて、みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行に資金援助を求めている。また、フォックスコンは、両行が保有するシャープ株を、当初提示された1000億円(8億7900万ドル)よりも低い価格で買い取るよう提案しているという。

シャープの高橋興三社長は月曜日にフォックスコンの郭台銘会長と会談したと報じられており、遅延はあるものの、合意は順調に進んでいることが示唆されている。日経新聞の一部関係者は、今週中に合意に達すると予想している。

フォックスコンは当初、シャープの買収を2月下旬に完了する予定だったが、総額3,000億円(27億ドル)に上る未公開債務が発覚したとの報道を受け、突然買収を延期した。後に、これらの債務は確定的な義務ではなく、単なる「最悪の事態」のリスクだったと示唆された。

シャープを吸収合併することで、フォックスコンとアップルの関係がさらに強化され、組立サービスだけでなくディスプレイパネルの販売も可能になる可能性がある。アップルは、この契約の利便性と、最大のライバルであるサムスンからディスプレイ事業を奪取する機会と引き換えに、より高い発注価格を受け入れる可能性もあるだろう。