DRMフリーのiTunesがAppleのiPodの需要を刺激すると見られる

DRMフリーのiTunesがAppleのiPodの需要を刺激すると見られる

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ウォール街のアナリストは、アップルの iTunes Store に DRM フリーの音楽が登場したことで、消費者の間でデジタルメディアプレーヤーの利用が広がり、同社の iPod 製品ラインの需要が全体的に高まるだろうと述べている。

アップルが月曜日、EMI の音楽トラックをコピープロテクトなしで近々販売するという発表に対して、PiperJaffray のアナリスト、ジーン・マンスター氏は、投資家に対し、DRM の削除によって iTunes+iPod エコシステムへの参入障壁がひとつなくなると述べ、iTunes の音楽販売の増加に注目すべきだと助言した。

「消費者がiTunes+iPodに好意的な体験をし、デジタル音楽の世界への全体的な移行が容易になるため、この影響でiPodの売上がさらに増加する可能性もある」と同氏は書いている。

アナリストは、平均的な iPod ユーザーのライブラリにある音楽のうち、iTunes から購入した音楽は 5 パーセント未満であると推定しており、iPod の成功は iTunes の音楽が iPod でしか再生できないという事実ではなく、デバイスと音楽ストアの総合的な体験にかかっていると考えている、と述べた。

「DRMフリー音楽はデジタル機器の利用増加につながるため、iPodの需要にプラスの影響を与えると考えています」と彼は述べている。「iTunesダウンロードの増加による影響は、iPod以外のプレーヤーでiTunesダウンロードを利用する一部の顧客の影響を上回るでしょう。」

マンスター氏は、この動きによりEMIのiTunesダウンロードをあらゆるデジタル音楽プレーヤーで再生できるようになるため、iPodの売上に短期的な悪影響が出る可能性があると指摘した。しかし、iPod以外のMP3プレーヤーはiPodのようにiTunesと同期できないことに注意する必要があると述べた。

「われわれは、iPod の成功は消費者が iTunes プラットフォームに縛られているからではなく、そのデバイスと iTunes の体験全体によるものだと信じている」と同氏は繰り返した。

PiperJaffrayのアナリストは、Apple株のアウトパフォーム評価と124ドルの目標価格を維持している。