アップルは『フレンズ』の配信権を獲得しようとした

アップルは『フレンズ』の配信権を獲得しようとした

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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最終的には約1億ドルを支払うNetflixに敗れたものの、Appleは2019年に90年代のシットコム「フレンズ」を配信する権利の入札者の1社だったことが木曜日の報道で明らかになった。

Recodeによると、 Apple以外の入札者にはHuluとAT&T傘下のワーナーメディアが含まれていた。ワーナーメディアは2019年に独自のストリーミングサービスを開始する計画で、当然「フレンズ」を放送したいと考えているだろうが、サービスが成功する保証がないため、最高額入札者に権利を売却する意向だった可能性がある。ワーナーメディアは2020年にNetflixから番組を取り下げるか、Netflixが25%の割引で権利を更新することに同意すれば配信を継続するかを選択できるとされている。

Recodeによると、Huluの関心が2019年の放映権料の高騰の原因だったという。Netflixはこれまで年間約3000万ドルを支払ってきたため、Appleの動きは競合他社がサービスに支払わなければならない価格を上げるための戦略的なものだったのかもしれない。

本日の報道は、Appleの今後のストリーミングサービスがオリジナルコンテンツだけでなく既存のコンテンツも含む可能性があり、2019年に開始される可能性があることを示す最初の兆候だ。これは、見たい番組や映画が少なくともいくつかあると分かるため、懐疑的な視聴者を引き付ける可能性がある。

この入札は、サービス開始が2019年であることを暗黙のうちに認めたものだが、エンターテインメント企業の幹部はいずれにせよ2019年の開始を予想していた。Appleのビデオストリーミングサービスに関する具体的な計画は依然として謎に包まれている。Apple MusicやApple Newsのプレミアムコンテンツとの有料バンドルに含まれる可能性もあれば、iOSおよびtvOSのTVアプリから無料でアクセスできる可能性もある。

同社はまた、Apple TVストリーミングスティックの構想も検討している模様で、これが実現すればApple TVのハードウェア価格が現在の149ドルを下回り、サービスの普及が促進される可能性がある。Apple TV 4Kは少なくとも179ドルだ。