前回の社内会議でバルマー氏はアップルを「ファッショナブル」と呼び、マイクロソフトは「もっとやろう」と述べた

前回の社内会議でバルマー氏はアップルを「ファッショナブル」と呼び、マイクロソフトは「もっとやろう」と述べた

ケビン・ボスティックのプロフィール写真ケビン・ボスティック

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マイクロソフトの最高経営責任者であるスティーブ・バルマー氏は近々退任するかもしれないが、アップル、アマゾン、グーグルをさらに批判せずには退任しないだろう。

ロイター通信によると、マイクロソフトの全社会議にCEOとして出席するのはおそらくこれが最後となるであろうこの会議で、バルマー氏はいつものように大げさな言葉で壇上に立った。同氏は、出席した1万3000人の正社員と、ウェブで視聴していた2万5000人の聴衆に対し、レドモンドに本社を置くソフトウェア大手が、コンピューティングの未来において依然として大きな役割を担っていることを改めて強調した。

「われわれの前には信じられないほどの可能性があり、信じられないほどの運命が待ち受けている」とバルマー氏は、1983年に行われたマイクロソフト初の全社会議での発言を引用して語った。

バルマー氏はまた、この機会を利用して、新コンピューティング時代においてマイクロソフトの地位を大きく奪ったアップルをはじめとする競合企業を痛烈に批判した。アップルは「ファッショナブル」であること、アマゾンは「安さ」、グーグルは「より多くのことを知る」こと、マイクロソフトは「より多くのことを行う」こと、とバルマー氏は述べた。

バルマー氏による最近の批判は、マイクロソフト幹部によるライバル企業への批判の最新の例に過ぎない。ライバル企業は、マイクロソフトと競合する分野でより大きな成功を収めているにもかかわらずだ。昨年バルマー氏から「低生産量企業」と揶揄されたアップルは、スマートフォンとタブレットを製造する最も収益性の高い企業であり、これらはポピュラーコンピューティングの未来を担うものとみられている。グーグルもまた、マイクロソフトの検索エンジン「Bing」に対して圧倒的な市場シェアのリードを維持しているにもかかわらず、バルマー氏からの痛烈な批判の的となっている。

それでも、マイクロソフト幹部は同社の将来については楽観的だ。

「未来を描けるのは、我が社とほんの一握りの企業だけだ」と彼は続けた。「我々は大きく考え、大きく賭けるつもりだ」

バルマー氏は1年足らずでマイクロソフトのCEOを退任するが、後任はまだ発表されていない。この発表は8月下旬に突然行われ、バルマー氏が社内再編を発表した直後だったにもかかわらず、彼の退任は会社が期待するほど計画的でもスムーズでもなかったのではないかとの見方が出ている。

その将来はデバイスとサービスの企業となるだろう。これは、マイクロソフトによるノキアの携帯電話事業の72億ドルでの買収や、今週発表された新型Surfaceタブレットによって最近確固たるものとなった。