マイキー・キャンベル
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バラク・オバマ大統領は、第2回アメリカ大統領選討論会で共和党候補のミット・ロムニー氏の発言に反応した。|出典:ワシントン・ポスト
火曜日に行われた第2回米大統領候補者討論会で、司会者のキャンディー・クロウリー氏は、アウトソーシングという重要な話題に触れ、人件費の高騰を避けるため製造業の仕事を海外に移転している「偉大なアメリカ企業」の一つとしてアップルを挙げた。
クロウリー氏は最後の質問でアップルを引き合いに出し、オバマ大統領と共和党候補のミット・ロムニー氏は、安価で豊富な外国人労働力によって失われた米国の製造業の雇用を取り戻すために何かするつもりがあるとすれば、何をするつもりなのかと尋ねた。
「iPad、Mac、iPhone、これらはすべて中国で製造されています」とクロウリー氏は切り出した。「大きな理由の一つは、人件費が中国ではるかに安いことです(原文ママ)。どうすれば偉大なアメリカ企業に、製造業を再び中国に呼び戻すことができるのでしょうか?」
真っ先に答えたのはロムニー知事で、アメリカに非はなく、主要産業における中国の「不正行為」に非があると述べた。
ロムニー知事は「競争条件が平等であれば、世界のどの国とも競争できる」と述べ、「中国は長年にわたり不正行為をしてきた」と付け加えた。
彼はさらに、中国が自国通貨を切り下げ、コンピューターをハッキングし、知的財産を盗んでいると説明した。さらに、マサチューセッツ州知事は昨年中国昆明で発見された偽造「Apple Stores(原文ママ)」を例に挙げた。
国内政策に関しては、共和党候補はアメリカを「起業家や事業拡大を望む人々にとってより魅力的な国にする必要がある」と明言した。しかし、この立場を明確にせず、代わりにオバマ大統領の税制改革案を攻撃する戦略的な動きを見せた。しかし、クロウリー氏は時間的制約からこの動きを途中で打ち切った。
これに対しオバマ大統領は、一部の雇用が永久にアメリカから去ったことは認めたものの、最終的にはそうした雇用の減少はプラスに転じる可能性があると述べた。
「キャンディ、戻ってこない仕事もある」と大統領は言った。「低賃金で低技能の仕事だ。私は高賃金で高技能の仕事を望んでいる」
さらに大統領は、アメリカは製造業を重視し、先進的な製造業に投資する必要があると述べ、それが将来の安定をもたらすと指摘した。議論はすぐに税制改革と、今後何年にもわたってアメリカを前進させるための科学研究への資金提供へと移った。
「減税のために財政赤字を増やし、次のアップルや世界中で製品を販売する次の新しいイノベーションを生み出す研究や科学への投資を削減するなら、我々は競争に負けるだろう」とオバマ大統領は語った。
Apple はその後の政治的駆け引きの出発点に過ぎなかったが、クパチーノを本拠地とする同社の雇用創出力は、同社のような多くの米国企業と同様に、今日でも国に影響を与える重要な経済的要因であり続けている。