ロジャー・フィンガス
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アップルは、風力タービンメーカーである新疆ゴールドウィンド・サイエンス&テクノロジー(通称ゴールドウィンド)と合弁事業を開始した。これにより、中国のサプライヤーにさらに多くのクリーンエネルギーが供給されることになる。
サウスチャイナ・モーニング・ポストが閲覧した香港証券取引所への提出書類によると、ゴールドウィンドの子会社である北京天潤新能源投資は、4つのプロジェクト会社の株式30%をアップルに譲渡する。書類ではアップルの出資額は明らかにされていないが、プロジェクト会社は証券取引所の手続き上はゴールドウィンドの子会社のままとなるものの、重要な決定には各社の取締役全員の承認が必要となるため、同社の財務諸表には連結されない。
ワシントン・ポスト紙は、この契約によってアップルのどのサプライヤーが恩恵を受けるのか、またアップルがどの程度の電力供給を予定しているのかについては明らかにしていない。しかし最近、レンズ・テクノロジーは、2018年末までにガラス生産の電力を再生可能エネルギーで完全に賄うと発表しており、その一部は湖南省の風力発電所から供給する。
これまでAppleは、サプライヤーが依存している汚染物質を排出する持続不可能な電力を相殺する取り組みを、太陽光発電を中心に展開してきた。同社はサプライヤーの環境負荷を相殺するため、200メガワットの太陽光発電所を建設するとともに、サプライヤーと直接協力して、全世界で4ギガワット以上のクリーンエネルギーを導入する計画だ。そのうち半分は中国で賄われる。Appleの主要製造パートナーであるFoxconnは、鄭州にあるiPhone工場の環境負荷を相殺するため、400メガワットの太陽光発電所を建設する予定だ。