Apple、OS X強化のため元Windowsセキュリティハッカーを雇用

Apple、OS X強化のため元Windowsセキュリティハッカーを雇用

マイキー・キャンベルのプロフィール写真マイキー・キャンベル

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Appleの新人社員、クリスティン・パジェット。| 出典:ジャン=フィリップ・マルタン、Wired経由

著名なハッカーで元マイクロソフト社員のクリスティン・パジェット氏が現在アップル社で中核OSセキュリティ研究者として働いていることが木曜日に発覚した。これは、クパチーノの同社が最近のMacを狙ったマルウェア攻撃を受けてOS Xの安全対策を強化していることを示唆している。

Wiredの報道によると、パジェット氏はマイクロソフトに勤務していた当時、Windows Vistaが2007年に一般公開される前に、そのセキュリティホールを見つける任務を負ったハッカーの小規模チームと共に働いていたという。このチームはあまりにも多くの欠陥を発見したため、修正が行われるまでVistaの発売日が延期されたという。

LinkedInのプロフィールによると、パジェット氏は9月時点でクパチーノを拠点とする「AppleのコアOSセキュリティ研究者」として登録されている。以前はセキュリティ企業Recursion Venturesでチーフハッカーを務めていたが、6月に「セキュリティ重視のハードウェア」を開発する仕事を見つけたいと発言していた。

以前はクリス・パジェットとして知られていたパジェットは、デフコン・ハッカー会議での携帯電話通話傍受ステーションや長距離RFID識別子複製装置など、数々のハッカーとしての偉業で悪名を馳せた。

このハッカーのAppleにおける責任は不明ですが、4月に推定60万台のMacに影響を与えたトロイの木馬「Flashback」のような将来の攻撃を阻止することに取り組んでいるのではないかと推測されます。最近では、ダライ・ラマに捧げられたウェブページに、Flashbackに類似したMacを標的としたマルウェアが埋め込まれているのが発見されました。