ロジャー・フィンガス
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アップルとクアルコムはともに、火曜日に予定されている米国国際貿易委員会の裁定における勝利が、米国における5Gの将来にとって不可欠となると主張している。
「現在、Appleへの4G販売がなければ、Intelは今後の5Gベースバンドチップセット販売で競争していくための現実的な道筋を失ってしまう」と、AppleはITCへの最近の声明で主張した。この声明はブルームバーグが閲覧した。「Intelは現在、Qualcommの反競争的慣行に依然として立ち向かっている唯一の米国ベースバンドチップセットメーカーだ。」
2017年、クアルコムは、AppleがIntel製モデムの使用によって約16件の特許を侵害しているとして、iPhoneの輸入禁止を求める訴訟を起こした。ITCは最終的にAppleによる特許侵害を1件認定したものの、輸入禁止措置は取らなかった。これを受け、クアルコムは審査を要請し、明日判決が下される予定だ。
クアルコムは独自の声明で、世界的な状況に焦点を当ててアップルの立場に反論した。
「クアルコムは5Gの開発と標準規格設定において世界をリードしており、ファーウェイは僅差で2位につけている」とチップメーカーは述べた。「アップルは委員会に対し、2社による競争で2位を維持するよう求めているようだが、実際には、外国勢がひしめくこの分野で、アメリカのリーダーであるアップルの足を引っ張るよう求めているのだ。」
ファーウェイは中国政府と密接な関係にあると考えられており、中国からのサイバー攻撃が頻発していることから、欧米諸国はファーウェイの5G規格やインフラ導入に抵抗を示している。中国が西側諸国からの攻撃をどの程度受けているかは不明である。
Appleは、特許侵害の疑いはソフトウェアによる回避策で回避できると主張しているが、Qualcommは、これはAppleが侵害とiPhone輸入のリスクを容易に回避できたことを意味するため、実際にはAppleの主張を弱める可能性があると指摘した。
かつてAppleの独占モデムサプライヤーだったQualcommは、特許とロイヤリティをめぐる両社間の世界的な法廷闘争により、ほぼ脇に追いやられてきました。この争いは2017年1月、Appleが独占禁止法調査への協力に対する報復として10億ドル近くのリベートを差し控えたとして提訴したことから始まりました。世界中で民事訴訟が進行中で、様々な政府機関も独自の訴訟を起こしており、数百万ドルに上る罰金を科すケースもあります。米国連邦取引委員会がAppleの支援を受けて提起した裁判は1月に終結しましたが、判決はまだ発表されていません。