ウィリアム・ギャラガー
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RXDメディアのブランドにおける「iPad」の使用
リアム・オグレイディ米連邦地方判事は、2012年に「iPad」という名称をめぐる商標紛争でアップルに有利な判決を下し、RXDメディアに敗訴を言い渡した。
RXD Mediaは2012年、自社の「ipad.mobi」プラットフォームにおいて、Appleがタブレットコンピューターを発売する2年前に設立された商標を先行使用していたと主張していた。今回の判決は、2018年にAppleに有利な判決を下した商標審判部(Trademark Trial and Appeal Board)の判決を支持するものであり、これにより本件は終結した。
「IPAD.mobi、iPad.mobi、またはデザイン要素を用いたバリエーションの使用に関する記録上の証拠が、異議申立人がIPADを単独の商標として使用したことを示すものとみなせるとしても、異議申立人はIPADという用語が単に異議申立人のサービスの説明に過ぎず、当該用語が識別性を獲得したことを証明できていないと判断します…異議申立人はIPAD商標に先行して所有権を有していたことを証明していないため、異議申立人の混同の可能性に関する主張は…失効します」とオグレイディ判事は結論付けました。
RxD Media, LLC対IP Application Development LLC(Appleが法務およびビジネス業務で利用している多くの企業の一つ)の訴訟は、Appleの「iPad」という名称の使用が紛らわしいという主張を中心に展開されました。RXD Mediaは現在、ipadtoday.comというサイト内で「iPad」という名称を目立つように表示しています。
RXD Mediaがウェブサイトで「iPad」という用語を使用している
「RXD社は…自社の商標が『ipad.mobi』という複合語ではなく、単独の『iPad』であるべきであったという証拠を一切提出していない」とオグレイディ判事は続けた。「RXD社は『iPad』商標の優先権を有していないため、被告に対していかなる商標権も行使できない。」
この訴訟手続き中、AppleはRXD MediaがAppleのiPad商標を侵害しているとして反訴を起こし、O'Grady判事もこれを認めた。「侵害の証拠は圧倒的である」と同判事は結論付けた。
AppleもRXD Mediaもこの判決についてまだコメントしていない。