マイキー・キャンベル
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スティーブ・ジョブズ(左)は2005年のアップルのイベントでディズニーCEOのボブ・アイガーを紹介した。| 出典:AP Photo via Vanity Fair
ディズニーのCEOボブ・アイガー氏は近日出版予定の回顧録の中で、故スティーブ・ジョブズ氏との関係が、ジョブズ氏の別の会社であるピクサーをディズニーが吸収合併したのと同様に、両社の合併につながったはずだと述べている。
ヴァニティ・フェア誌に掲載されたアイガー氏の著書『人生最大の旅:ウォルト・ディズニー・カンパニーCEOとしての15年間の教訓』からの抜粋で、ディズニーのCEOであるアイガー氏はスティーブ・ジョブズ氏との日々を回想している。マイケル・アイズナー氏によって悪化したピクサーとの関係修復から、名高いアニメーションスタジオを74億ドルで買収したこと、そしてその後の出来事まで、アイガー氏はジョブズ氏がディズニーに与えた影響の舞台裏を語る。
この物語の大部分は数え切れないほどのインタビュー、ニュース記事、暴露記事で語られてきたが、この抜粋にはこれまで報じられていなかったいくつかの小ネタが含まれている。新情報の一つは、ジョブズがまだ生きていたらディズニーとアップルの合併は検討されていただろうとアイガー氏が考えていたという、ほとんど捨て台詞のような形で提示された重要な新事実である。
「スティーブの死後、会社が成功を収めるたびに、興奮の渦中に『スティーブがここにいてくれたらなあ』と思う瞬間が必ずあります。現実世界で彼と交わしたい会話を、頭の中で繰り広げずにはいられないのです」とアイガー氏は記している。「それ以上に、もしスティーブがまだ生きていたら、私たちは会社を統合していただろう、あるいは少なくともその可能性について真剣に議論していただろうと確信しています」
アイガー氏はジョブズ氏との関係を詳しく語り、その関係はピクサー買収前の不安定な始まりから、ディズニーの近代史における数々の重要な決定に影響を与える強い個人的な絆にまで成長したと述べた。
ピクサーの買収により、ジョブズは批判的な外部関係者からディズニー最大の個人株主へと一気に躍り出た。その立場と取締役としての立場から、ジョブズはディズニーとマーベルの提携を含む様々な重要な決議について相談を受けることとなった。
アイガー氏は先週、アップルの取締役を辞任した。両社は今秋、競合する動画ストリーミングサービスとの競争に直面することになるからだ。アップルは11月1日にApple TV+を、ディズニーは11月12日にピクサー作品を含むDisney+をそれぞれ発表する予定だ。
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