フォックスコンの通常生産への復帰は「予想を上回った」と創業者

フォックスコンの通常生産への復帰は「予想を上回った」と創業者

マイク・ピーターソンのプロフィール写真マイク・ピーターソン

· 1分で読めます

フォックスコンは当初、3月末までにフル生産能力に戻ると発表していた。

フォックスコンの創業者テリー・ゴウ氏は木曜日、新型コロナウイルスによる長期の混乱の後、フル生産への復帰は「期待を上回った」と述べた。

アップルの組立パートナーであるフォックスコンは、工場閉鎖により生産停止と中国本土でのサプライチェーンの混乱を余儀なくされ、大きな打撃を受けた。その結果、フォックスコンは2月に売上高が18.1%減少したと報告した。これは7年間で最大の落ち込みとなった。

サウス・チャイナ・モーニング・ポストによると、郭氏は記者団に対し、生産が速やかに再開されたと述べたほか、中国とベトナムの施設への供給も正常に戻ったと述べた。

郭氏は、韓国とイタリアのサプライチェーンについて依然として「懸念」を抱いていると付け加えた。両国はメモリチップやディスプレイパネルといった重要な電子部品を生産しており、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化している。郭氏は具体的な詳細には触れなかったものの、これらの部品の価格が上昇していると述べた。

フォックスコンは、消費者需要が経済回復の「鍵」となると述べ、新型コロナウイルスの流行が需要を弱める可能性があると警告し、売上低迷の責任を転嫁しているようだ。

郭氏は、特に懸念される市場として米国を挙げた。Appleは、COVID-19の影響が深刻な一部の都市で開催予定だったToday at Appleイベントを中止したが、今のところ米国では店舗を閉鎖していない。対照的に、クパチーノを拠点とするテック大手は、イタリア国内の全店舗を閉鎖せざるを得なくなった。

この発表はフォックスコンにとって大きな恩恵のように思えるかもしれないが、台湾に拠点を置く同社は生産見通しについて具体的な言及を避けた。同社は以前、3月末までに通常の生産スケジュールに戻ると予想していると述べていた。

また、生産が再開されたにもかかわらず、iPhoneの供給が枯渇しているという報道が出てきており、米国の消費者は依然として中国のサプライチェーン問題の影響を感じるかもしれない。

Appleは2020年前半に低価格の「iPhone SE 2」を発表すると予想されているが、発表が遅れているのは生産上の問題か、大規模集会の禁止によるものかは現時点では不明だ。