サム・オリバー
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長年「iPad」という名称で別の製品を販売していたProviewに対するAppleの勝訴は、判決に詳しい情報筋が木曜日にロイター通信に明らかにした。上海浦東新区人民法院は水曜日に審理が行われた後、迅速に判決を下した。
公聴会で、AppleはiPadの販売禁止は中国にとってマイナスになると主張した。Appleの代理人弁護士は、Proviewには製品も顧客もない一方、Appleは「中国で莫大な売上」を誇っており、iPadの販売禁止は「中国の国益を損なう」と述べた。
ProviewはiPadの名称に関する権利を保有していると主張し、中国におけるAppleの人気タブレットの販売差し止めを求めている。木曜日の判決はProviewにとって大きな痛手となったが、同社は以前にも、少数の都市でiPadを店頭から撤去させるという小規模な成功を収めていた。
AppleはProviewの台湾子会社からiPadの名称使用権を購入したが、Proviewの関係者はこれが無許可の取引であると考えている。同社はiPadの名称使用料としてAppleに対し、最大20億ドルの支払いを求めている。しかしAppleは、Proviewが両社間で締結された当初の契約を履行していないと考えている。
木曜日の判決は、上海に3つの主要旗艦店を持つアップルにとって特に大きな意味を持つ。もし上海で敗訴すれば、世界で最も人通りの多い小売店のいくつかでiPadの販売ができなくなるはずだった。
上海での勝利はAppleにとって大きな意味を持つものの、依然としてProviewからの挑戦に直面している。同社は中国政府に対し、iPadの輸出差し止めを要請するに至っており、事実上、iPadの世界的な販売が停止する事態に陥る可能性がある。