マイキー・キャンベル
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フェイスブックのCEO、マーク・ザッカーバーグ氏は火曜日、データプライバシーとソーシャルメディア問題に関する議会公聴会でアップルについて言及しなかったが、同氏が用意したメモの写真を見ると、同氏がiPhoneメーカーを議論に引きずり込む用意ができていたことがわかる。
Facebook CEO マーク・ザッカーバーグのメモ。(クリックして拡大)| 出典: AP Photo
本日の証言後、ザッカーバーグ氏の2ページ分のメモを印刷した写真がインターネット上で拡散し、同CEOが公聴会では触れられなかった点についても掘り下げる用意があることが示唆された。特に注目すべきは、先月Appleのティム・クックCEOが行ったFacebookに対する批判的な発言を踏まえ、同CEOがFacebookのビジネスモデルを擁護する姿勢を示したことだ。
「ティム・クックのビジネスモデルに関する見解」と題されたセクションの最初のエントリーは、クック氏の発言が取り上げられた場合を想定して用意されたものと思われるが、ザッカーバーグ氏はまずアマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏の発言に言及している。ベゾス氏は最近アマゾンのKindleの発売についてこう述べたが、その要約版には「高額な料金を請求するために努力する企業と、低額な料金を請求するために努力する企業」と記されている。このメッセージは、商品やサービスに対する従来の支払い方法に反するFacebookの収益モデルを擁護しているように見受けられる。ザッカーバーグ氏は今月初め、 Voxのインタビューで同じ一節を引用した。
「[Facebook]では、料金を安く抑えるよう努力しています。実際、私たちは無料です」とザッカーバーグ氏のメモには記されている。
ユーザーのプライバシーとデータセキュリティの砦と自称することが多いAppleとFacebookを比較し、ザッカーバーグ氏のメモには両社のポリシーは「類似している」と記されている。同氏は、iPhoneへのアプリのインストールとFacebookへのログインを関連付けている。どちらも、場合によっては機密情報となる可能性のある特定の情報へのアクセスを要求する。
ザッカーバーグ氏はまた、「アプリがAppleのデータを悪用したという話はたくさんある」と主張しているが、Appleがそのような事例を顧客に通知するのを見たことがないという。「全員に同じ基準を適用させることが重要だ」とザッカーバーグ氏は結論付けている。
Business Insiderは本日、ザッカーバーグ氏のメモにクック氏の名前が記載されていることを報じた。
3月に開催された中国発展フォーラムで、クックCEOは、Facebookとケンブリッジ・アナリティカ(政治データコンサルティング会社)の不正アクセス事件に関する質問に答えた。ケンブリッジ・アナリティカは、約8,700万人のユーザーの個人データに不正アクセスした。ケンブリッジ・アナリティカは広告ターゲティングサービスを提供しており、昨年の大統領選挙前にアメリカ有権者の政治的感情を左右する目的で利用された可能性があった。
クック氏は、無料サービスに関する過去の発言と同様に、Facebookの広告ベースのビジネスモデルは顧客を製品そのものにしてしまうと推測した。先週 MSNBCで放送されたインタビューでも、同様の見解を示した。
「実のところ、顧客を収益化すれば、つまり顧客が私たちの製品であれば、莫大な利益を上げることができるはずだ」とクック氏は述べた。「私たちはそうしないことを選んだのだ。」
クック氏は、ケンブリッジ・アナリティカに直接言及することは概ね避け、データプライバシーというより広範な問題について幅広い見解を示した。政府の監督については、「最良の規制は規制しないことだ」と述べたものの、最近の出来事を踏まえるとより厳格なアプローチが必要であると認めた。
フェイスブックの問題にどう対処するかと問われたクック氏は、「こんな状況にはならないだろう」と答えた。ザッカーバーグ氏は後に、この議論とクック氏の発言を「軽薄」だと批判した。
ザッカーバーグCEOは水曜日、上院商務委員会と司法委員会での2日目の証言をもって、連邦議会訪問を終える予定だ。テクノロジー企業によるユーザーデータの取り扱いを規制する新たな法案の成立が懸念される中、ザッカーバーグCEOはケンブリッジ・アナリティカ事件につながった不適切な管理について上院議員たちに謝罪し、ユーザーのプライバシー強化に向けた措置を講じていると約束した。