サム・オリバー
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台湾の業界紙DigiTimesは、地元企業の報告を引用し、 2009年第3四半期の集積回路出荷台数が前年同期比30.9%増の1億1,697万台に達したと報じた。この成長を牽引し、サプライヤーの追い風となっているのはiPhoneで、前四半期に世界で740万台を販売した。このレポートは、Appleが12月四半期末までにこれまでの記録を大幅に更新する可能性があると示唆している。
2009年第3四半期、Apple iPhone 3GSの販売台数は予想を大きく上回り、2009年第4四半期には1,000万台に達すると予想されている」と報告書は述べている。「iPhone向けチップサプライヤーはこの好調な展開の恩恵を受けている。さらに、他の端末ベンダーも第4四半期のピークシーズンに備えて先行調達を行っている。」
さらに、ベースバンドおよび無線周波数トランシーバーのメーカーであるインフィニオン、パワーアンプのメーカーであるトライクイント、アプリケーションプロセッサの開発元であるサムスンも、iPhone の需要増加から恩恵を受けると指摘している。
スマートフォン市場におけるAppleの継続的な強さは、Needham & Co.のアナリスト、チャーリー・ウルフ氏も月曜日に指摘した。ウルフ氏は自身の最新版「Wolf Bytes」の中で、iPhoneをスマートフォン市場の「ゴールドスタンダード」と呼んだ。BlackBerry、Palm Pre、Motorola Droidといった競合製品がAppleの話題を奪おうとしている中、ウルフ氏はiPhoneが当面の間、トップの座を維持すると考えていると述べた。
「iPhoneキラーとなるような競合のスマートフォンは登場していない。携帯音楽プレーヤーがiPodキラーに近づくようなことはなかったのと同じだ」と彼は述べた。「それは、アップルのようにユーザーフレンドリーなソフトウェアを開発する会社が存在しないからだ」
iPhoneの市場シェアが最も高いのは米国と西ヨーロッパで、スマートフォン市場のそれぞれ29.2%と23.5%を占めている。
しかし、アジアではAppleの成功はそれほど大きくなく、市場シェア9.2%を誇る日本が首位に立っている。しかし、この地域の真の宝は中国だ。中国では、Wi-Fi搭載で低価格のグレーマーケットの携帯電話が好調なスタートを切ったことが、販売台数の伸び悩みの主因となっている。ウルフ氏は、グレーマーケットとの競争を目指すなら、通信事業者の中国聯通(チャイナ・ユニコム)は価格を引き下げる必要があると述べた。