ケビン・ボスティック
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プライバシー訴訟で証拠を提出するよう命じられた裁判所命令にアップルが従っているという同社の保証は、この事件を担当する判事によれば不十分であり、同社にはこの件に関するすべての文書を提出しなければならないと判決を下した。
iTunes デバイスの概要タブで見つかった UDID の例。
ポール・S・グレワル連邦地方裁判所判事は、アップルが裁判所から提出命令を受けた文書の提出を差し控えているという原告の訴えに対し、アップルの遵守証明の努力を「容認できない」と述べた。アップルは、グレワル判事の11月の命令から3ヶ月以上も遵守の証明を待っていた。
ブルームバーグによると、グレウォル氏は「原告にとって幸運なことに、アップルは裁判所の命令に完全に従わなかったことを裁判所に示唆するに十分すぎるほどの証拠を自ら提出している。今回の訴訟におけるアップルの対応を考慮すると、裁判所は今回、アップルが実際に全ての関連文書を提出した、あるいは提出する予定であるという同社の主張を信頼することはできない」と記している。
訴訟の原告らは、AppleがiPhoneの位置情報機能がオフになっている場合でも、自身および他人の位置情報データを収集・保存していたと主張している。さらに原告らは、Appleが第三者にiPhoneユーザーのデータを収集し、ユーザーの同意なしに個人情報を監視することを許可していたと主張している。Appleは、原告らが損害を証明できず、主張を立証することさえできないとして、集団訴訟の提起を阻止しようとしている。
アップルはこれまで、情報が「不注意で公表」されたり「悪意ある者の手に渡ったり」した場合には同社と顧客に損害が及ぶ可能性があると主張し、一部の文書の公開に抵抗してきた。
グレウォル判事の命令は、Appleに対し、提出を求められている文書の収集と評価のプロセスに関する詳細な報告書を提出するよう求めている。この報告書には、使用された検索用語、検索日、検索に関係する人物、そして発見された文書の数が記載されていなければならない。その後、グレウォル判事はAppleの提出書類を審査し、同社が「誠意と合理的な努力」を払ったかどうかを判断する。