ケイティ・マーサル
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カウフマン・ブラザーズのアナリスト、ショウ・ウー氏は木曜朝に顧客に公開したレポートの中で、米国のiPhoneキャリアの追加は「これまで以上に現実に近づいている」と関係筋の話として引用し、早ければ今秋か来年初めにも発表される可能性があると指摘した。
「Verizonが有力候補だと一般的には考えられていますが(最終的にはそうなると考えています)、AT&Tと同様の携帯電話技術を使用しているT-Mobile USAが最も有力な候補だと引き続き考えています」と彼は記した。「また、T-MobileはiPhoneを失客の鍵と見ており、Appleの条件に同意する可能性が高いと見ています。」
ウー氏は具体的に、T-Mobileの3Gサービス(UMTS/HSPA)は1700MHzと2100MHzの周波数帯をサポートしているのに対し、AT&Tは850MHzと1900MHzの周波数帯をサポートしていると指摘した。新型iPhone 4とiPhone 3GSはどちらも2100MHzの周波数帯で3Gをサポートしているため、T-Mobileをサポートする際の技術的なハードルは、VerizonやSprintが採用しているCDMA技術をサポートする場合と比べて低いだろうとウー氏は述べた。
アナリストがAppleが近い将来iPhoneの普及拡大に踏み切ると見ているもう一つの理由は、ライバルであるGoogleが開発したAndroid OSを搭載した携帯電話の普及が進むことだ。Androidは現在、米国シェアわずか9%と比較的ニッチな市場だが、これまでのAndroidの躍進は、AT&T以外のネットワークにおいてAppleが競合相手として提供できる選択肢が少なかったことが要因だと考えられている。
「我々の情報筋によると、Appleが2011年に米国の通信事業者の追加により積極的になった主な理由の一つは、Androidをより直接的に攻めるためだという。業界データを見ると、Androidが勝利したのはiPhoneが利用できない地域だが、iPhoneがより多くの通信事業者で利用できれば、状況は劇的に変わる可能性がある」とウー氏は記した。
カウフマン・ブラザーズのアナリストは、アップル株の買い推奨と目標株価320ドルを改めて強調し、クパティーノに本社を置く同社は「堅固な戦略的・構造的優位性と垂直統合によって、この厳しいマクロ経済環境において業績を伸ばす最適な立場にある」と述べた。