アップル、メタ、グーグル、カジノアプリを「ブッキー」と呼ぶ判決に控訴

判事は、App Storeでカジノアプリを許可するAppleなどの大手IT企業は、ギャンブルで利益を得ている賭け屋であると言えるとの判決を下したが、その境界線は非常に曖昧であるため、判事自身も企業に控訴を求めた。

Appleは、App Storeで許可しているアプリを通じて賭博を助長したり、賭博から利益を得ているとして、幾度となく非難されてきた。2021年だけでも2件の訴訟が起こされており、2022年2月には、エドワード・J・ダビラ連邦地方判事は、通信品位法第230条は、これらの企業が事実上ブックメーカーであるという主張からAppleを免責するものではないとの判決を下した。

しかし、ダビリア判事は、この事件は「合理的な判断によって結果が異なる可能性がある」という「例外的な状況」を示していると述べた。判事は、Apple、Meta、Googleに対し、「本件の訴訟を前進させ、不必要な訴訟を回避するのに役立つ」として、「即時控訴」をするよう求めた。

ロイター通信によると、3社はいずれもこの要請に応じ、これらの主張についていわゆる交差控訴を起こした。控訴は別々に起こされており、ロイター通信は、 Googleの控訴では他の3社が使用している「bookie（ブッキー）」という単語が使用されていないと指摘している。

しかし、3人ともダビラ判事は重要な判例を誤って解釈したと主張しており、控訴審でこの点が修正されなければ、その影響は甚大になると主張している。Appleの弁護士は、判決により、法律や要件が異なる複数の国において、あらゆるアプリにおけるあらゆるアプリ内決済の利用状況を監視することが求められるため、Appleの事業への影響は「無限大」になると述べた。

「それは監視をはるかに超える行為だ」とアップルの控訴状には記されている。「オーウェル的なやり方だ」

これらの申請は控訴手続きの始まりであり、2023年12月まで終結しないと予想されている。