ハンズオン:D-Link Omna 180、Apple HomeKit対応セキュリティカメラ第1弾

ハンズオン:D-Link Omna 180、Apple HomeKit対応セキュリティカメラ第1弾

今週、アクセサリーメーカーのD-Linkは、Appleのスマートホームアクセサリー「HomeKit」シリーズとの互換性を誇る市場初のセキュリティカメラ「Omna 180」の出荷を開始しました。AppleInsiderでは、ご自宅の安全を守るこの新しいハードウェアについて詳しくご紹介します。

199.95ドルで販売されているD-Link Omna 180は、iOS 10のAppleのホームアプリと統合され、他のHomeKit対応デバイスにも接続できるため、ユーザーはデバイスの機能に基づいてカスタムシーンやトリガーを作成できます。

180度の視野角を誇るOmna 180は、Michelob Ultraのような「細身」のアルミ缶よりもわずかに小さいサイズです。前面にはレンズがあり、2つのセンサーを搭載しているため、暗い場所でも白黒画像が撮影できます。

内蔵マイクに加え、ペットや赤ちゃんを安心させるなど、カメラに向かって音声を送信するためのスピーカーも搭載されています。Appleのホームアプリからはカメラに話しかけることはできませんが、D-Linkの公式アプリ「Omna」ではそのような機能が提供されています。

Omna 180の優れた機能の一つは、最大128GBまで対応するmicroSDスロットを内蔵していることです。つまり、検知された動きはインターネット帯域幅に影響を与えることなく、ローカルに記録されます。

これにより、D-Linkは、サブスクリプション型のクラウドストレージを必要とするAlphabetのNest Camなどの競合製品に対して優位に立つことができます。また、Nest CamはHomeKitをサポートしていません。

もう一つの競合製品であるWithings Home PlusもHomeKitとの連携機能を提供する予定ですが、プレミアムクラウドビデオ録画プランは月額7.95ドルからとなります。ここでもD-Linkは、microSDカードスロットにローカルストレージを搭載し、どこからでもストリーミング再生できるという点で勝っています。

Omna 180はデフォルトであらゆる動きを追跡し、トリガーまでの20秒間の映像を録画できます。Omnaアプリでは、カメラの視野から最大16個のセグメントを選択できるため、ドアや窓など、動きの可能性のある特定のエリアに焦点を絞ることができます。

D-Link の Omna アプリでは、モーション検出の感度を調整することもでき、30 秒から 5 分までのオプションでカスタマイズ可能な「モーション再トリガー遅延」もあります。

初期テストでは、D-Link Omna 180のセットアップと使用は、HomeKitとの連携もあって、予想通り非常に簡単でした。Appleのホームアプリで本体背面に貼られた識別コードをスキャンするだけで、デバイスはネットワークに接続され、すぐに使用できるようになりました。

特に役に立ったのは、180度超広角レンズです。これにより、アパート全体を楽々と撮影できました。部屋のできるだけ広い範囲を監視したいなら、このカメラはまさにうってつけです。

Omna 180にはmicroSDカードが付属していないため、ご自身でご用意ください。底部にmicroSDカードを挿入し、公式Omnaアプリでフォーマットすると、指定した「ホットゾーン」で動きを検知するたびにカメラが録画を開始しました。

特に、カメラの「ホットゾーン」が公式の Omna アプリで設定されると、それらのエリアが Apple のホーム アプリのモーション検出機能をトリガーするようになります。

これにより、自動化の可能性の世界が広がり、ユーザーは時間や場所などのパラメータに基づいて通知を受け取ったり、シーンをトリガーしたりできるようになります。

残念ながら、これらの機能は保存済みの録画ファイルには適用されません。AppleのホームアプリもOmnaアプリも、Omna 180が録画を保存するタイミングを制御できないためです。動きを検知した動画を、設定した時間帯、またはジオフェンシングによってユーザーが外出中と判断された場合にのみ保存するようにデバイスに指示できれば理想的です。

いずれにせよ、HomeKit対応の屋内カメラをお探しなら、現時点ではD-Link Omna 180が唯一の選択肢です。第一印象は良好で、AppleInsiderによる完全レビューは今後数週間以内に公開される予定です。