ロジャー・フィンガス
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ダイムラーのディーター・ツェッチェCEOとルノー・日産アライアンスのカルロス・ゴーンCEOは、いわゆるアップルカーの噂に対してそれぞれ根本的に異なる立場を取っており、前者はそのアイデアを否定し、後者はルノー・日産の事業拡大につながるとして歓迎している。
Motoring.com.auは、ゼッチェ氏がApple Car はほとんど脅威にならないと述べたと報じているが、これは GM の元 CEO ダン・アカーソン氏など他の自動車業界関係者もとっている立場である。
「もしメルセデスやダイムラーがスマートフォンの製造を開始する計画があるという噂が流れたら、彼ら(アップル)は夜も眠れないことはないでしょう。それは私にも同じことが言えます」とツェッチェ氏は先月述べた。「これはアップルへの敬意の表れです。私が言いたいのはそういうことです」
その後、ロイター通信に対し、この幹部はアップルやグーグルのような企業は本格的な自動車の製造には興味がないと考えていると付け加えた。
「グーグルなどの企業が参入したいのは、そもそも自動車を作るためではないと思う」と彼は述べた。「我々はそれを理解し、それぞれの役割を見極める必要がある。どの程度補完し合うのか、どの程度依存するのか、どの程度競合するのかを見極める必要がある」
一方、ゴーン氏は、電気自動車のアップルカーがルノーと日産の利益を押し上げる可能性があると示唆している。アップルの市場参入は電気自動車全般の認知度を高め、日産リーフのような車の販売を促進するだろうと彼は主張している。
「もしAppleが電気自動車を開発するなら、それは明らかに私たちにとって良いニュースだ」と、 CNETが報じたように、CEOは月曜日早朝のモバイル・ワールド・コングレス基調講演で述べた。「自動車業界以外の企業が電気自動車を開発しようとしているという事実は、新鮮だ」
Apple Carの噂は依然として憶測の域を出ない。以前の報道によると、Appleは2020年までにApple Carを発売したいと考えているという。コードネーム「Titan」とされるこのプロジェクトには、既にロボット工学とバッテリーの専門家が参加し、200人近いチームが結成されている。